モバイルPCでは、ボディのサイズによって実装できるインタフェースが制限されるが、いずれも健闘している。U50WNは小さいながら、SDメモリーカードスロットとCF TypeIIスロット、USB 2.0、マイク入力、ヘッドフォン出力を装備。IEEE802.11a/g/b準拠の無線LAN機能も内蔵している。無線LAN機能は購入時に省くこともできるが、本体だけでネットワークに接続できる唯一の手段として、最初から内蔵しておくべきだ。付加機能としては、液晶ディスプレイ右端に指紋認証センサーを備えている。
内部パーツの拡張性についても確認しておこう。メインメモリはオンボード実装なので購入後の増設はできない。そのため、最初から最大容量の1Gバイトを搭載することが必須だ。内蔵の1.8インチHDDは、背面のネジ2本を外すだけで着脱できるが、厚さ5ミリのタイプなので、現状で入手できるHDD製品の最大容量が40Gバイトにとどまる。したがって、こちらも購入時に40GバイトのHDDを選択したほうがよい。
また、付属の変換ケーブルを装着すれば、アナログRGB出力と100BASE-TXの有線LAN機能を追加することが可能だ。ただし、この変換ケーブルは前面のドッキングステーション用接続端子につなぐため、本体の手前にディスプレイやLANのケーブルが配線されることになり、使い勝手はあまりよくない。そのほか、オプションとして、4基のUSB 2.0ポート、アナログRGB出力、100BASE-TXの有線LANを備えたポートリプリケータ(1万2600円)も用意されている。
一方、SH6WP10AはU50WNより大きなボディを生かし、より充実したインタフェースを詰め込んでいる。左右の側面に1つずつUSB 2.0ポートを配置し、CF TypeIIとSDメモリーカード/MMC/メモリースティック対応のスロット、アナログRGB出力、100BASE-TXの有線LANを備える。ワイヤレス接続機能は、IEEE802.11g/bの無線LANとBluetooth V2.0+EDRを内蔵しているので、このサイズのノートPCとしては拡張性も十分だ。
U50WNと比較した場合、本体内蔵のUSBポートが1基多く、アナログRGBや有線LANを変換ケーブルなしで利用でき、Bluetooth V2.0+EDRも使える点が強みとなる。さらに、130万画素のWebカメラ、ワンセグチューナーまで内蔵しており、付加機能も豊富だ。
内部パーツの拡張性については、背面のネジを1本外すだけでメモリスロットにアクセスできる。メモリスロットはSO-DIMM仕様のものが1基用意されているが、購入時の状態ですでに埋まっており、メーカーの公称スペックでは最大容量が標準時の1Gバイトとされている。HDDは一般的な2.5インチタイプなので入手性は高いが、HDDの換装には本体の分解作業がともなう。
標準で十分なインタフェースを備えたSH6WP10Aだが、オプションで本体を立てかけて使用できる専用スタンド(3990円)も用意されている。スタンド自体に拡張性はないが、ACアダプタやケーブル類を背面に収納し、充電時にスペースを取らないことがポイントだ。また、同じデザインのスタンドにUSB接続のHDDを内蔵した専用クレイドルもある。100GバイトのHDDを内蔵したクレイドルが2万9400円、120GバイトのHDDを内蔵したクレイドルが3万4860円だ。
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