PC USER Pro

身近なスモールビジネスを助けたい――デル「Vostro」シリーズの決意(2/2 ページ)

» 2007年08月23日 15時00分 公開
[ITmedia]
前のページへ 1|2       

そもそもVostroという言葉の意味は?

――Vostroに込められた意味、思いを教えてください。

Vostroという言葉の由来

中島 Vostroの発表会でも述べましたが、“Vostro”という名称にはいろいろな思いを込めました。ただ、個人的には、自営業などいわゆるSOHOをやっている田舎の親類を常にイメージしていました。今年も家内の実家に帰省するのですが、たまに帰ると「ちょっとPCの調子が悪いので、見てくれよ」と言われるわけですよ。「プリンタが動かないんだよ」とかですね(笑)。

 Vostroをスタートさせるにあたり、このような“身近にある小さなビジネス”でがんばっている人たちを助けたいという思いが最初からありました。これまですぐそばにあったんだけど、市場の拡大とともに忘れ去ってしまった、何とかしなければと思っていたけど手が回らなかった分野と言い換えることができるかもしれません。

 とはいえ、ただでさえ横文字のVostroですから、パッと見では意味がわかりません。一言で“あなたのブランド”ですと言っても、ハードウェアだけでなくサービスもわかりやすいパッケージになりましたとだけお伝えしても、それだけでは「どこかで聞いたことあるね」というレベルで終わってしまうと思うんです。ですから、より具体的に明示していく必要があります。デスクトップPCを10台ほしいとか、ノートPCもデスクトップPCも複数台ほしいとか、さまざまなニーズに対してソリューションを含めて具体案を提示することで、初めてVostroの実態がお客さまに伝わっていくのではないかと考えています。

Vostroのこれから──そのスピード感に期待してほしい

スモールビジネスはデルのDNA

 Vostroが登場してから1カ月が経過した。現状ではノートPCが3モデル(Vostro 1500/1400/1000)、デスクトップPCが2モデル(Vostro 200 スリムタワー/ミニタワー)で展開されるVostroだが、ボディカラーが黒である点を除けば、まだまだInspironシリーズとの違いが見えにくい側面もある。ブランドとして立ち上がったばかりであり、デル自身も手探り段階であることを認めている。

中島 Vostoroはまだブランドを立ち上げたばかりのため差別化が見えにくいですが、Vostroをスタートさせたからには、今後は明らかに大企業向け(LatitudeやOptiPlex)ともコンシューマー向け(XPSやInspiron)とはひと味違ったラインアップを作り上げていくつもりですし、そうならないと意味がないでしょう。

 社内的な組織を見ても、これまではコンシューマーとSMBが一体となっていたのですが、ワールドワイド規模でグローバル・コンシューマー・グループが立ち上がりました。つまりコンシューマーとSMBが完全に分かれたことで、販売戦略やユーザーサポートの面でも明確に違いが出ますし、今後は変わっていくと思います。社内的には非常に大きな変化と認識しています。

――Vostroシリーズの今後の方向性を教えてください。

中島 デルの一番の強みは、セールスの段階でもサポートの段階でも、あらゆるところからダイレクトにお客さまの声を聞ける点にあります。さらに聞くだけでなく、その声をいかに早く次の製品に盛り込めるかという点でも非常にスピーディな組織になっています。

 したがって、ブランドをはじめたばかりのVostroの今後についても、そのスピード感はご期待いただいてかまいません。今はSMB向けに専用ブランドを立ち上げたこと自体が、弊社からお客さまに向けたメッセージです。それだけ、デルの決意が表れていると思ってください。今回、きちんと意思表明をしたからには中途半端なことはしたくありませんし、お客さまの声を第1に聞いていきたいと考えています。Vostroを“黒いInspironだった”とは言わせませんし、それで終わらせるつもりもありません(笑)。

 現状はXPS M1330が担っているモバイルPCの部分も、Vostroブランドで展開していきたいですね。本格的にモバイルシーン向けに製品を投入できたときが、ある意味Vostro第2のスタート言えるかもしれません。

デル川崎本社にて
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年11月07日 更新
  1. メーカー自身がバックドアを仕込み、犯罪集団に“販売” 乗っ取られたTV用端末130万台超、Googleが遮断 日本の警察庁も参加 (2026年11月05日)
  2. Windows PC向けゲームの「ロード待ち」はなぜ起こる? 背景に過去との「互換性」 (2026年11月05日)
  3. 画面は見やすく広告なし! 睡眠モニター機能はどう? Amazonの新型スマートクロック「Echo Time」の使い勝手と気になる点 (2026年11月06日)
  4. 耳をふさがないEDIFIER「Comfo Bass Pro」は朝から夜まで充電不要 1万円強でLDACとDolby Audio対応、在宅勤務の“つけっぱなし”にピッタリ (2026年11月06日)
  5. ミュンヘン市はなぜ再びオープンソースソフトウェアへ回帰するのか? 脱Microsoftを巡る欧州の最新事情 (2026年11月04日)
  6. 手書き文書の文字起こし+会話録音も可能なスマートノート Makuakeで先行販売を開始 (2026年11月05日)
  7. 初登場時の約3倍! でも“通常価格”の120万円台に高騰した「GeForce RTX 5090」――それでもアキバで買い手が途絶えない理由 (2026年11月07日)
  8. 月1200ドルのAIコストが電気代20ドルで済む? NVIDIA「RTX Spark」搭載PCのデモで見えた“ローカルAI”の実力 (2026年11月04日)
  9. 価格は約9万円に上昇、それでも“買い”か? DJIの360度カメラ「Osmo 360 II」を初代と比べて分かったこと (2026年11月05日)
  10. エイサー、フルHD×2面表示が可能な折りたたみ式15.6型/23.8型デュアルモバイルディスプレイ (2026年11月05日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー