「MacBook Air」から「Time Capsule」まで、4つのテーマで語られたスティーブ・ジョブズ氏基調講演:“Something in the air.”の正体は(1/3 ページ)

» 2008年01月16日 10時26分 公開
[林信行,ITmedia]
謎めいたメッセージの秘密がついに明かされた

 Macworld Expo恒例のスティーブ・ジョブズ氏による基調講演が行われた。ジョブズ氏は冒頭、iPhoneとMac OS X “Leopard”という2つの大ヒット製品をリリースできた2007年は、アップルにとってすばらしい1年だったと振り返った。

 それからジョブズ氏は、今日は4つの発表があると宣言した。約1時間40分の基調講演で紹介された新製品と新サービスの数は、“4つ”という言葉をはるかに上回るが、ジョブズ氏は今回の発表を4つのテーマに沿って紹介している。

 1つめのテーマは、昨年500万本を出荷したLeopardと、同OSの目玉機能である「Time Machine」について。2つめは、400万台を出荷したiPhone(とiPod touch)についてだ。3つめは、iTunesの新サービスと新しいApple TV。そして4つめが、謎に満ちたメッセージ「Something in the air.」の答え――今回のMacworldで一番の目玉である「MacBook Air」である(ウワサは本当だった!)。

 ここでは少し順番を変えて、「MacBook Air」「Mac OS X」「iPhone」「iTunes Movie Rental」の順に紹介していく。なお、基調講演の詳細については、この後の記事でフォローする予定だ。まずは速報として、写真を中心とした概略にとどめる。

薄型モバイルノート「MacBook Air」

MacBook Airのウワサは本当だった

 ジョブズCEOは、Macworld Expo会場中に掲げられた謎のメッセージ「There is something in the air.」をスクリーンに映し出し、「きょう、われわれは人気のノートブック製品、MacBook、MacBook Proに続く第3の製品、MacBook Airを発表する」とした。同氏によればこれは「世界で最も薄いノートPC」だと言う。

 ジョブズCEOは、これまでの薄型ノートブックPCの代表例としてソニーのVAIO TZシリーズを取り上げ、「MacBook Airの一番厚い部分は、VAIO TZの一番薄い部分よりも薄い」と紹介した。

 これまでの多くの薄型ノートPCは、画面サイズやキーボードサイズ、バッテリー寿命を犠牲にしてきたとジョブズ氏は語り、MacBook Airはこれらの点でも妥協していないと自信を見せる。これだけの薄さ(19.4ミリ!)を実現しながら、MacBook Proシリーズの目玉機能であるキーボード用バックライトも採用している。

MacBook、MacBook Proに続く第3のノートPC製品「MacBook Air」(写真=左)。「世界で一番薄いノート型PCだ」(写真=中央)。薄型ノートPCの代表としてソニーの「VAIO TZ」シリーズがあるが……(写真=右)
VAIO TZの一番薄い部分よりも、MacBook Airの一番厚い部分のほうが薄い(写真=左)。MacBook Airを茶封筒から取り出してその薄さをアピールするスティーブ・ジョブズ氏(写真=中央)。薄いながらもバックライトキーボードを搭載(写真=右)

 MacBook Airでは、ボディの薄さを実現するために、光学式ドライブを内蔵していないが、アップルはそれにあわせて革新的な機能を用意した。ネットワーク接続されたほかのMacやWindowsマシンの光学式ドライブを借りて、無線LAN経由で利用できるのだ。

 MacBook Airには、これ以外にもいくつか新しい革新がある。1つはアップルがiPod Classicシリーズに採用した1.8インチの160/80GバイトHDDの代わりに、64GバイトのSSDモデルをBTOで用意したことだ。

 また、大きめのトラックパッドを搭載し、マルチフィンガーによるジェスチャーをサポートしているのも目を引く。iPod touchでおなじみのピンチなどのジェスチャーに加えて、3本指で写真をめくったり、2本指を回転させてイメージを回転させるなど、数種類のマルチタッチ操作が用意されている。

MacBook Airのトラックパッドはマルチタッチのジェスチャーに対応。iPhoneにはない操作も可能だ(写真=左)。80Gバイトの1.8インチHDDのほかに、64GバイトのSSDを採用した0スピンドル構成も選べる(写真=中央)。MacBook Airには外付けのSuperDriveも用意する。USB接続のバスパワーで動作する(写真=右)

光学式ドライブがなくても、映画はiTunes Movie Rentalで、ソフトのインストールはネットワーク越しのほかのPCに搭載されたドライブを利用できる。また、バックアップは無線LAN機能付きのNAS製品「Time Capsule」を使い、外出時のCDを焼く代わりにiPodを使えばOKだ。「光学式ドライブがなくても困らない」とジョブズ氏(写真=左)。MacBook AirのCMの1シーン。封筒にすっぽりと収まるボディがその薄さを強調する(写真=中央)。MacBook Airは環境にも配慮している。リサイクル可能なアルミニウムを採用し、歴代Macでは一番小さな箱を使うことで運送にかかる燃料も削減する(写真=右)

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
  1. 若者向けのカラフルな新「Dell 14S」が日本上陸 11月1日まで4.5万円引きの14万9800円から (2026年10月22日)
  2. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  3. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  4. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  5. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
  6. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  7. スマホは「バッグの中」から「外」へ AULUMUのスリングバッグ2種で移動時のプチストレスを解消した (2026年10月22日)
  8. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  9. PFUから33万円キーボード「HHKB Professional Elite」登場! 英語配列のみで有線特化の“原点回帰” 全世界300台限定 (2026年10月22日)
  10. 天空が12月25日に発売する「GPD WIN Max 3」国内正規版 実機に触れてきた (2026年10月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー