レノボ・ジャパンの「ThinkPad X300」は、薄型軽量と堅牢性という相反する要素の両立を目指したモバイルノートPCだ。1440×900ドット表示の13.3インチワイド液晶ディスプレイとDVDスーパーマルチドライブを搭載していながら、厚さ18.6〜23.4ミリ、重量約1.42キロの薄型軽量ボディを実現している。
光学ドライブを除いた重量は約1.33キロとなっており、同サイズの液晶ディスプレイを搭載したアップルの「MacBook Air」に匹敵する軽さだ。それでいて、3基のUSB 2.0ポートや1000BASE-Tの有線LANなど、豊富なインタフェースをそろえている(カードスロットは省かれたが)。ここではThinkPad X300の試作機を分解し、その中身を写真とともにチェックしていく。
薄く、軽く、そして頑丈なモバイルノート――写真で解説する「ThinkPad X300」
大和の技術を結集した“究極のThinkPad”――「ThinkPad X300」発表会
なお、ボディの薄型化と軽量化、堅牢性を確保するための工夫は液晶ディスプレイ側にも見られる。天板はCFRP(炭素繊維強化プラスチック)と非導電性材料GFRP(ガラス繊維強化プラスチック)のハイブリッド仕様を採用し、従来のLCD Roll Cageと比較して47%軽量化した。また、液晶パネルをフローティング構造で固定し、耐衝撃性を向上させている。無線LANアンテナが内蔵される上部の素材は非導電性材のGFRPで構成することで、アンテナ感度にも配慮した。
このように、ThinkPadの開発を一貫して行ってきた大和研究所が持つさまざまな技術を進化させることにより、ThinkPad X300は薄型軽量かつ頑丈なボディを手に入れているわけだ。
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