アキバで「GF9800GX2」が敬遠されがちないくつかの理由：古田雄介のアキバPickUp！（4/4 ページ）

[古田雄介＆ITmedia アキバ取材班，ITmedia]

M704が遅れてデビューし、即座に売り切れ＆Everex「CE1200J」は知名度不足のまま店頭デビュー

TSUKUMO eX.地下1階の小型ノート売り場。左から、「M704」「CloudBook」「Eee PC」

　当初の予定より入荷が遅れていた、ギガバイトの小型ノートPC「M704」が九十九電機に入荷。しかし、すべて予約受け付け分に回されたため、現在も予約の状態で販売を続けている。加えて、先週はEverexの「CloudBook CE1200J」も入荷し、こちらはそのまま販売されている。価格は5万9800円で、在庫は少数。潤沢に在庫を確保しつつあるEee PCと合わせて、これで3種類の“低価格7型ワイドノートPC”が買えるようになった。

　CloudBook CE1200Jは、CPUにC7-M 1.2GHzを採用。DDR2メモリを512Mバイト搭載しており、30GバイトのHDDを備えている。単純に性能を比較すると、「Eee PCの上でM704の下といったところ」（TSUKUMO eX.）らしい。また、ヒンジ部分が空洞となっており、指を通して持つことで、片手でしっかりと固定できるなどの特徴も備えている。TSUKUMO eX.も「電車の中などで、立って操作するのに適した形状です。重要も970グラムと軽いので、実用的ですよ」と語る。

　ただし、売れ行きについて聞いたところ、「……うーん、これからですね」と渋い回答。「知名度が低いまま登場してしまった印象です。これから徐々に露出を増やしていけば、モノはよいので売れるでしょう」（同ショップ）。

　当面は、在庫のないM704ではなく、同ジャンルのパイオニアとなったEee PCがライバルとなりそうだ。

Everex「CloudBook CE1200J」（写真＝左／中央）。ギガバイト「M704」は、次回入荷待ち。展示機も英語キーボードのままだった（写真＝右）