Windowsにはシステムの設定を最適化するなどして、実際の処理速度や体感速度を向上させる”高速化”文化があり、”高速化ツール”というものも以前から多数存在した。
しかしMacに目を向けると、特にOS X時代になってからは、高速化のノウハウもツールもあまり普及していない印象を受ける。OS Xは素の状態での完成度が高いので、いじる必要があまりないということなのだろうが、ちょっとさびしい……。
しかし、先日登場したネット高速化ツール「dolipo」は、カスタマイズジャンキーを満足させるにちがいない1本だ。高速化ツールというのはだいたい「んー、気持ち、速くなったかもね」程度の効果を得られれば御の字。だが、このdolipoは「ウェブブラウジングが体感できるレベルで高速化される」と各所で賞賛されているのである。これは試さずにはいられない!
ただし、doripoは運用開始時の設定が少し手間だったりする。まあ、手間ではあるけれど難しくはない。今回は手順を少し詳しく紹介しておくので、参考にしてほしい。
まずdlipoを起動。するとメッセージが表示される。
というわけでメッセージに従うべく設定開始だ。
設定を終えたら動作確認ページにアクセスしてみよう。
これであとは普通にSafariでウェブブラウジングすれば、その速さを体感できる。特にYouTubeやニコニコ動画は読み込みの高速化が分かりやすいようだ(もちろん、環境や感じ方によって差異はあるだろうが)。
設定の途中で理解した方も多いと思うが、dolipoは一種のプロキシとして動作し、システム・インターネット間の通信の効率化と、キャッシュの効率運用などを行うツールだ。
そこで鋭い方はさらに「dolipoが独自のキャシュ機能を持ってるならSafariのキャッシュ機能とダブらねーか?」ということにもお気づきかもしれない。実際、そこが重複しているのはあまりよろしくない。
実は先日のアップデートで、Safariにはキャッシュを無効化する設定項目が追加された(Safari 3.1)。その設定を利用して、Safari側のキャッシュは無効にしておこう。これでdolipoのキャッシュはより効率的に働き、ブラウジング速度をさらに加速してくれるはずだ。
※記事初出時、dolipo設定後の動作確認ページのURLに誤りがありました。おわびして訂正いたします。
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