近年のPC環境で、「これは再生できなきゃまずいでしょう」という動画形式をピックアップしてみると、いまやネット配信の主役「Windows Media Video」、動画圧縮の先駆け「DivX/AVIファイル」、YouTubeでおなじみ「Flash Video(FLV)」、iPod時代のスタンダード「MPEG-4/H.264」、基本中の基本「MPEG-1/MPEG-2」といったところが挙げられるだろうか。
Windowsの場合、初期状態で再生できない形式に関しては、コーデックの追加やマルチ対応プレーヤーの利用で対応しているはずだ。「で、Macはどうなの?」という話になるわけだが、もちろんMacでもやることは同じです。
Mac OS Xのメディア環境「QuickTime」にはプラグインで対応フォーマット/コーデックを追加できる仕組みが用意されているので、それを利用すればよい。以下の2つのプラグインをインストールしておけばOKだ。
まずは「Flip4Mac WMV」(http://www.flip4mac.com/)。マイクロソフトからライセンスを受けて開発されているWMVプラグインで、再生専用版は無料だ。そしてさらに「Perian」(http://perian.org/)をインストールしよう。これ1つでDivX/FLVなど多数の形式を再生できるマルチプラグインで、これもフリー。
ちなみにMPEG-4/H.264とMPEG-1に関しては、QuickTimeは標準で対応している。
……それで、基本中の基本のMPEG-2は!?
これに関しては、アップル純正の「MPEG-2再生コンポーネント」プラグインがある。あるにはあるのだが、これは有料。しかもDVDからリッピングした「VOB」フォーマットのMPEG-2ファイルは再生できなかったりするありさまだ。くっ……。
というわけで、MPEG-2に関してはWindowsでもおなじみの万能プレーヤー「VLC」(http://www.videolan.org/vlc/)におすがりするのが定石なのだ。
それでは最後にもう1度確認。「Flip4Mac、Perian、VLCの3つをインストールしておけば、Macでも主要動画形式の大半の再生に不安なし!」だ。
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