Macで“アレな動画”はちゃんと再生できるのかな?高橋敦の「Macでいいじゃん!」第2回

» 2007年10月22日 15時00分 公開
[高橋敦,ITmedia]

再生できなきゃマズイ! 対応必須動画

 近年のPC環境で、「これは再生できなきゃまずいでしょう」という動画形式をピックアップしてみると、いまやネット配信の主役「Windows Media Video」、動画圧縮の先駆け「DivX/AVIファイル」、YouTubeでおなじみ「Flash Video(FLV)」、iPod時代のスタンダード「MPEG-4/H.264」、基本中の基本「MPEG-1/MPEG-2」といったところが挙げられるだろうか。

 Windowsの場合、初期状態で再生できない形式に関しては、コーデックの追加やマルチ対応プレーヤーの利用で対応しているはずだ。「で、Macはどうなの?」という話になるわけだが、もちろんMacでもやることは同じです。

Windowsの定番その1、コーデックパック「CCCP」(http://www.cccp-project.net/)。これまた定番の軽量プレーヤー「MediaPlayerClassic」もインストールされる(画面=左)。定番その2はプレーヤー自体にコーデックを内蔵するタイプのマルチプレーヤー「GOM Player」(http://www.gomplayer.jp/

Mac環境は「Flip4Mac」と「Perian」で“ほぼ”完璧

 Mac OS Xのメディア環境「QuickTime」にはプラグインで対応フォーマット/コーデックを追加できる仕組みが用意されているので、それを利用すればよい。以下の2つのプラグインをインストールしておけばOKだ。

 まずは「Flip4Mac WMV」(http://www.flip4mac.com/)。マイクロソフトからライセンスを受けて開発されているWMVプラグインで、再生専用版は無料だ。そしてさらに「Perian」(http://perian.org/)をインストールしよう。これ1つでDivX/FLVなど多数の形式を再生できるマルチプラグインで、これもフリー。

 ちなみにMPEG-4/H.264とMPEG-1に関しては、QuickTimeは標準で対応している。

プラグインは所定の「QuickTime」フォルダへ。Flip4Macはインストーラーにおまかせ、Perianはディスクイメージの中に用意されている「QuickTime」フォルダのエイリアス(ショートカット)に放り込めばOKだ。この2つのプラグインを入れれば、QuickTime PlayerやSafariなどでほとんどの形式を再生できるようになる

MPEG-2はVLCにオマカセで

VLCならVOBフォーマットのMPEG-2動画もフツーにいけるし、WMVやFLV、DivXもこちらにまかせてしまうことも可能

 ……それで、基本中の基本のMPEG-2は!?

 これに関しては、アップル純正の「MPEG-2再生コンポーネント」プラグインがある。あるにはあるのだが、これは有料。しかもDVDからリッピングした「VOB」フォーマットのMPEG-2ファイルは再生できなかったりするありさまだ。くっ……。

 というわけで、MPEG-2に関してはWindowsでもおなじみの万能プレーヤー「VLC」(http://www.videolan.org/vlc/)におすがりするのが定石なのだ。

 それでは最後にもう1度確認。「Flip4Mac、Perian、VLCの3つをインストールしておけば、Macでも主要動画形式の大半の再生に不安なし!」だ。

再生対応のまとめ。PerianのWMV対応には「Flip4Macのインストール」という条件が付記されているので、実質はFlip4Macでの対応となる。それと、実はFlip4Macをインストールしても再生できないWMVコンテンツも存在する。その理由と対処法は別の回に……

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー