ラインアップ
ハードウェア
ソフトウェア
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4月16日、NECが個人向けPC「LaVie/VALUESTAR」シリーズのモデルチェンジを行った。店頭販売向けに全24モデルが投入され、4月中旬から順次発売の予定だ。同社の直販チャンネルNEC Directでは従来通りBTOに対応したモデルが購入できる。なお、ここでは先日発表されたホームサーバ・クライアントソリューション「Lui」に属する「VALUESTAR R Luiモデル」は含んでいない。
この夏モデルでは新シリーズの追加が行われず、既存モデルのラインアップ再編やブラッシュアップが基本路線となる。また、ハードウェアとソフトウェアの両面からWindows Vistaや地上デジタル放送を快適に操作できるよう工夫が施されている。
具体的には、デュアルコアCPU搭載モデルの増強だ。ノートPCでは15モデル中14モデル(カラーバリエーションモデルを含む)、デスクトップPCでは9モデルすべてでデュアルコアCPUを採用し、使い勝手を高めている。一方、標準で2Gバイトのメモリーを搭載したモデルはノートPCで15モデル中11モデル、デスクトップPCで9モデル中8モデルと、春モデルより若干減少しているが、これはLaVie Jに1Gバイト搭載機が3モデルあるためで、それを除けばほぼ春モデルを維持している格好だ。
8月に開催される北京オリンピックをにらんで、TV機能を強化しているのも2008年夏モデルの特徴だろう。おまかせ録画機能では、あらかじめ北京オリンピック関連のキーワードがプリセットされ、リモコン操作でおまかせ録画のオン/オフの切り替えが可能だ。加えて、DLNA/DTCP-IP対応モデルが拡大し、TV機能を持たないモデルでもホームネットワーク経由で録画番組を視聴できるようになった(一部を除く)。
細かいところでは、OSやソフトウェアだけを簡単操作でトラブル前に戻せるインスタントリストア機能の「Roxio BackOnTrack」を備えたり、PC初心者をターゲットにした「ぱそこんのいろは3 Office 2007編」やWindowsサイドバーに登録できるランチャツール「おすすめメニューガジェット」がプリインストールされた。
地デジなしモデルを追加しラインアップを強化したフラッグシップノートPC――「LaVie C」
ボディの共通化を図った上位ノートPC――「LaVie L アドバンストタイプ」
カラバリを維持しつつAMDプラットフォームに共通化――「LaVie L スタンダードタイプ」
純白モデルが追加された軽量モバイルPC――「LaVie J」
全モデルで地デジ/地アナ放送に対応した水冷PC――「VALUESTAR W」
全モデルでデュアルコアCPUを搭載したスリム液晶一体型PC――「VALUESTAR N」
BDドライブと新ボディを身にまとったセパレート型PC――「VALUESTAR L」
まずノートPCのLaVieシリーズは、フラッグシップとなる「LaVie C」と、主力モデルの「LaVie L アドバンストタイプ」「LaVie L スタンダードタイプ」、そして2月に登場したばかりのモバイルPC「LaVie J」でラインアップが構成される。
新シリーズの追加は行われていないが、LaVie L アドバンストタイプとLaVie L スタンダードタイプそれぞれでボディや内部システムの共通化が図られ、同じシリーズ名でありながら外観などが異なるという、これまであった分かりにくさが解消された。
地上デジタル放送対応モデルは2モデル、Blu-ray Discドライブの搭載は1モデル(ともにLaVie Cシリーズ)と春モデルを引き継いでいるが、ワンセグ内蔵モデルがなくなり、ハードウェアによるAV機能の強化は見送られた格好だ。
一方、カラーバリエーションでは、これまでのLaVie L スタンダードタイプの全5色(直販のNEC Directは全6色)に加え、LaVie Jに新色のポタリーホワイトが追加され、ピアノブラックとあわせて2色展開となった。
LaVieシリーズと同様、デスクトップPCのVALUESTARシリーズも新モデルが投入されず、マイナーバージョンアップが大半を占める。ラインアップは、水冷システムの導入で抜群の静音性を備えた「VALUESTAR W」およびスリムな「VALUESTAR N」という液晶一体型PCをはじめ、セパレート型の「VALUESTAR L スタンダードタイプ」と「VALUESTAR L スリムタイプ」で構成される。
特に拡張性を重視したVALUESTAR L スタンダードタイプでは、夏モデルでメモリスロットが春モデルの倍にあたる4基に増え、拡張スロットも増加するなどさらなる拡張性の強化とともに、Blu-ray Discドライブ搭載モデルが復活するなど機能強化も行われた。横幅が約66ミリのスリムボディが魅力なVALUESTAR L スリムタイプでは、Vista時代に即して液晶ディスプレイがスクエアタイプからワイドタイプになった。
設置面積が少なくて済むVALUESTAR Nはラインアップが全4モデルから3モデルに減る一方で、全モデルともデュアルコアCPUを採用して性能強化が図られている。
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