全モデルで地デジ/地アナ放送に対応した水冷PC――「VALUESTAR W」2008年PC夏モデル

» 2008年04月16日 11時00分 公開
[ITmedia]

TV機能なしモデルを省いて全モデルが地上デジタル放送対応

従来機と同じ、第4世代の水冷システム「ウォーターサイレンス」を内蔵する

 水冷システムを内蔵することにより、優れた静音性を獲得したNECの液晶一体型PC「VALUESTAR W」シリーズ夏モデルは、ラインアップを春モデルの4モデルから3モデルに減らす一方、CPUの高速化(上位モデルのみ)とチップセットの変更が行われた。

 具体的にはTV機能を持たないエントリーモデルが省略され、全3モデルとも地上デジタル放送/地上アナログチューナー内蔵となった。チップセットは従来のATI Radeon Xpress 1250から同じくグラフィックス機能統合型のIntel G35 Expressになり、CPUはCore 2 Duo E4500(2.2GHz)からCore 2 Duo E4600(2.4GHz)にクロックがアップした。ちなみに、下位の「VW500/MG」はCPUにPentium Dual-Core E2180(2.0GHz)を採用する。なお、OSがWindows Vista Home Premium(SP1)、オフィススイートのOffice Personal 2007もService Pack 1に適用済みなのは、NEC夏モデル共通の特徴だ。

 そのほかのハードウェアスペックに変更はなく、上位2モデル「VW790/MG」「VW770/MG」は1680×1050ドット表示対応の22インチワイド光沢液晶ディスプレイ(スーパーシャインビューEX2液晶)を、下位の「VW500/MG」は1440×900ドット表示の19インチワイド光沢液晶ディスプレイ(スーパーシャインビューEX液晶)を搭載する。3モデルで2Gバイトのメモリ、容量500GバイトのHDD(7200rpm)を備え、最上位モデルのみIEEE802.11nの無線LAN機能(ドラフト2.0準拠)とGeForce 8400M GTのGPUを搭載しているのも春モデルと同じだが、VW790/MGのBlu-ray DiscドライブはHD DVD-ROMの再生機能が省かれているので注意したい。

 全モデルとも発売は4月下旬の予定で、実売予想価格はVW790/MGが32万5000円前後、VW770/MGが26万円前後、VW500/MGが22万5000円前後の見込み。

左から22インチワイド光沢液晶ディスプレイを採用したVW790/MG、VW770/MG、19インチワイド光沢液晶ディスプレイを搭載したVW500/MG

VALUESTAR Wシリーズの概要(その1)
シリーズ名 モデル名 タイプ 従来比較 CPU メモリ HDD OS 実売
VALUESTAR W VW790/MG 液晶一体型 マイナーチェンジ Core 2 Duo E4600(2.4GHz) 2048MB 500GB Home Premium(SP1) 32万5000円前後
VW770/MG 液晶一体型 マイナーチェンジ Core 2 Duo E4600(2.4GHz) 2048MB 500GB Home Premium(SP1) 26万円前後
VW500/MG 液晶一体型 マイナーチェンジ Pentium Dual-Core E2180(2.0GHz) 2048MB 500GB Home Premium(SP1) 22万5000円前後
VALUESTAR Wシリーズの概要(その2)
シリーズ名 モデル名 液晶 解像度 チップセット 光学ドライブ GPU TV機能 重量
VALUESTAR W VW790/MG 22インチワイド 1680×1050 Intel G35 Blu-ray GeForce 8400M GT 地デジ/地アナ 約21キロ
VW770/MG 22インチワイド 1680×1050 Intel G35 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 地デジ/地アナ 約21キロ
VW500/MG 19インチワイド 1440×900 Intel G35 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 地デジ/地アナ 約21キロ

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