デルの液晶ディスプレイがカッコよくて何が悪い――「DELL CRYSTAL」外観も価格もプレミアム(1/3 ページ)

» 2008年05月15日 17時45分 公開
[前橋豪,ITmedia]

デザインに本腰を入れ始めたデル

デルがデザインに注力した「DELL CRYSTAL」は5月15日に発売。価格は14万9000円だ

 昨今、デルがライバルに負けじと力を入れている分野に「デザイン」がある。一昔前は筆者の周囲でも多くのユーザーの口から「デルの製品は、コストパフォーマンスは抜群だけど、デザインがちょっと……」という声が聞かれたものだが、モデルチェンジを繰り返す中で、外観は着実に洗練されてきている印象だ(もちろん、前からデルのデザインが好きというユーザーもいるだろうが)。

 今では、スリムなモバイルノートPCの「XPS M1330」や、日本市場にコミットした液晶一体型デスクトップPCの「XPS One」など、マニアではなく、ライトユーザーがボディを一目見て気に入るような製品が増えつつある。

 PC関連製品のプロダクトデザインをリードしている存在としては、アップルが筆頭に挙げられるだろうが、Windows PC市場でデルと激しいシェア争いを繰り広げているヒューレット・パッカードにおいても、2006年に「HP Imprint」と呼ばれる特殊な成型技術を採用するなど、以前からデザインへの投資に積極的だ。デルがワールドワイドでの販売戦略を練るうえで、デザインへの注力はもはや欠かせない要素なのだろう。

 さて、前置きが長くなってしまったが、そんな中登場した22インチワイド液晶ディスプレイの「DELL CRYSTAL」は、デルがこれまで以上にデザインにこだわり抜いた製品だ。デルは過去にも液晶ディスプレイの上位機種でアルミ製シャーシやガラスベースを用いるなどして、ボディの高級感に配慮してきたが、DELL CRYSTALは既存の機種とは完全に異なる斬新なデザインを採り入れている。今回は本日発売されたばかりであるDELL CRYSTALの実力をチェックしていこう。

表も裏も妥協のないデザイン

 DELL CRYSTALは、1月に開催された2008 International CESで「CES Best of Innovations 2008」を受賞、つまりCESでデザインを高く評価された22インチワイド液晶ディスプレイだ。最大の特徴は液晶パネルの前面に装着された厚さ4ミリの強化ガラスで、前面を継ぎ目のないフラットな外観に仕上げている。そのガラス内に4つのスピーカー、タッチセンサ式の操作ボタン、「DELL」のロゴを埋め込むことで、これらが空中に浮かんで見えるような工夫をしているのもポイントだ。

 スタンドは金属製の重厚感ある作りだが、鏡面仕上げの三脚タイプを採用したことから、台座部が必要以上に目立たず、画面回りの浮遊感を高めるのに一役買っている。また、背面には余計な突起などがなく、接続ケーブルを1本にまとめたうえで本体直づけとし、動作時に青く光る「DELL」のロゴを配置するなど、後ろから見た場合の美観に配慮しているのも見逃せない。

前面にガラスをあてがい、スピーカーや操作パネルを透明なフレーム内に配置したデザインが印象的だ(写真=左)。背面は、下部に通風口となる細かい穴が空いているほかは余計な凹凸がないシンプルなデザインで、LEDで青く光るDELLのロゴを配置している(写真=右)

液晶パネルの両脇には出力5ワット+5ワットのステレオスピーカーを内蔵している(写真=左)。操作ボタンは静電式タッチセンサを採用(写真=中央)。ボディ下部から青い光が照射され、ガラス内のDELLロゴが光る(写真=右)

 液晶パネルの周囲にガラスパネルが張り出したデザインなので、本体サイズは665.2(幅)×180.1(奥行き)×420.5(高さ)ミリと、22インチワイド液晶パネル搭載機としては横幅が広い。透明なガラスを採用するため、設置した際の圧迫感は少ないが、狭いスペースに置きたい場合などには注意が必要になる。

 スタンドは下2度、上15度のチルト調整が可能だ。スイベルや昇降の機構こそないが、チルト機構はしっかり作られている。本体上部のガラスフレームを片手でつまんで軽い力で上下に動かすことができ、手を離したところで止まるので、角度合わせは容易だ。重量は約8.6キロと重くないので、ちょっと横方向から見たいといった場合にも本体を移動するのが苦にならない。

ボディの左右にインタフェースはなく、スリムにまとまっている。三脚型のスタンドが前方に張り出しており、ガラスフレームと干渉するため、画面の角度は下2度、上15度の調整のみ可能だ

ボディの上には通風口を装備(写真=左)。下にはDELLロゴを光らせるためのLEDランプを備えている(写真=右)

 次のページではインタフェース回りと液晶ディスプレイとしての性能を見ていこう。

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