DTCP-IP対応でAV機器の仲間入り、バッファロー「LT-H90」を試す実は自腹です(2/3 ページ)

» 2008年05月26日 13時26分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

分かりやすい操作性と充実の機能

 原稿執筆時点での公式最新ファームウェアは「1.08」。今のところ致命的な不具合も見つかっていないようなので、これを前提に評価していこう。基本的な使い勝手はDLNA機器らしくシンプルで分かりやすい。上下キーで項目を選択、右/選択キーで階層を進む、左/戻るキーで階層を戻るという操作で、コンテンツの一覧画面ではアップ/ダウンキーでページスクロールもできる。「動画」「音楽」「写真」の3つのショートカットキーは機能していないが、ファームウェア「1.09β2」ではサポートされており、同一フォルダ内の動画と静止画の一覧の切替がワンタッチで行えるようになっている。

photophotophoto DLNAサーバから動画コンテンツを再生する基本的な手順。フォルダの選択などを省いているが、サーバ、コンテンツの種類といった具合に選択していくだけ
photophoto DLNAサーバとして、付属のサーバーソフト、「WindowsMedia Connect」、「TVersity MediaServer」、アイ・オー・データ機器のNASを利用したが、全て問題なく利用できた

 巻き戻し/早送りも2〜64倍速の間でサポート。紙芝居のような映像になるが、操作に対するレスポンスは良く、1/2〜1/16の範囲で機能するスロー再生もスムーズだ。コマ送りも正方向のみだが利用できる。MPEG-2/DivX/WMV/MPEG-4(ISO/H.264)といったコーデックの動画ファイルで全てが一通り再生できることは確認した。コーデックによって挙動は少し異なるものの、H.264のハイビジョン解像度といった、いわゆる重い動画ファイルでもとくにストレスを感じることはない。

photo 一時停止や変則再生などのときは、画面上部にコンテンツ情報、下部にタイムバーが表示される。ファイル名もかなり長く表示される。時間指定で再生位置を移動することはできないが、64倍速再生までサポートしているのであまり不便は感じない

 また正/逆方向の15秒スキップもなかなか実用的だ。おそらくテレビ録画した番組の再生時のCMスキップなども考慮したと思われるが、今のシーンをもう一度、なんて時には巻き戻しよりも素早く戻れるし、実際CMスキップにも便利だ。また音楽再生時にも機能する。DLNAサーバからの動画再生ではコンテンツごとにレジューム再生もサポートしており、さらにマイフォルダの「最近再生したコンテンツ」を利用すれば、途中で再生を止めた動画の続きの再生を簡単に開始できる。「最近再生したコンテンツ」としては約100件(筆者が確認した範囲では最大105件)を記憶しているようだ。

photophotophoto 「マイフォルダ」で最近再生したコンテンツが選択できる。一覧からコンテンツを選ぶと、最初から、もしくは前回停止位置からの再生を選択できる。これかなり便利だ

 音楽再生がバックグランドでも機能するようになっている点も面白い。音楽再生を続けたまま、ほかのDLNAサーバから取得した写真をスライドショー再生できる。メニュー階層や写真一覧の画面などで停止ボタンを押せば、音楽再生を停止することも可能。当然、動画再生とは両立しないが、静止画を閲覧する際のBGMにしたい音楽がどこのサーバにあっても構わないというのは結構便利だ。

photophoto 「お気に入り」には任意のフォルダやコンテンツを登録できる。メニューからの操作では階層が深くなりがちなので、この機能もかなり便利(左)。音楽を再生したまま静止画を閲覧。リモコンの設定キーを押すと、右の情報ウインドウの表示を静止画と再生中の音楽に切り替えることができる(右)

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