インテルブースに集合した「X58」マザーボードCOMPUTEX TAIPEI 2008

» 2008年06月06日 02時42分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 COMPUTEX TAIPEI 2008で自ら行ったローンチイベントだけでなく、マザーボードベンダーのイベントにも登場してまでインテルが猛烈にアピールする新世代チップセット「Intel 4」シリーズだが、その搭載マザーボードの展示も各マザーボードベンダーのメイン展示となっている。

 南港展覧館にPCパーツベンダーと軒の並べて設けられたインテルのブースでも、膨大な数のIntel 4シリーズ搭載マザーボードが展示されている。そのラインアップは、発表と同時に出荷が始まっているIntel P45 Expressだけでなく、出荷が遅れるとアナウンスが出た「Intel G45 Express」搭載マザー、そして、それぞれのエントリーモデルとなる「Intel P43 Express」「Intel G43 Express」搭載マザー、すでに発表済みのハイエンドモデル「Intel X48 Express」搭載マザーがずらりと並び、インテルブースの壁を埋め尽くすほどになっている。

 しかし、華やかな展示の片隅に、とくに説明もなく、さらには搭載チップセットのアイコンすら示されていないマザーボードで並ぶエリアがある。CPUソケットの形状もほかのLGA775とは違って、なにやらごつい。

 これらは、すべて2008年後半に登場するといわれているCPU「Nehalem」(開発コード名)に対応するインテルの次世代ハイエンドチップセットが搭載されているマザーボードだ。インテル純正からASUS、MSI、Foxconnといったメジャーベンダーから、Mitacといったなじみのないベンダーまで、その数は少なくない。

 これらマザーボードは、3本1組と思われるカラーリングが施されたメモリスロットを(ほとんどは6基)搭載するほか、グラフィックスカード用と思われるPCI Expressスロットを2本から3本、多いモデルでは4本備えている。メモリはDDR3に対応しているらしく、一部のマザーボードには、「DDR3 1900 OC」という刻印も確認できた。

 ここでは、Intel X58 Expressを搭載するマザーボードを画像を中心に紹介したい。

Mitacの「XE10TX」はメモリスロットを6本、PCI Express x16スロットを2本搭載するほか、USB接続のIntel Turbo Memoryスロットを基板に用意する
インテル純正の「DX58SO」は、メモリスロットを3+1基と色分けした4基用意しているのが特徴だ。PCI Express x16用スロットは2本ある

GIGABYTEの「GA-36S-Extreme」はIntel P45 Express搭載マザーの「GA-EP45-Extreme」と同じようにグラフィックスカード用のPCI Expressスロットを3本持つが、DDR3対応メモリを6基搭載するあたりにNehalem対応マザーの特徴を見ることができる
Foxconnの「Renaissance」も、Intel X48 Express搭載マザー「Quantum Force BLACKOPS」に近いレイアウトだ。グラフィックスカード用PCI Expressスロットを4本、DDR3メモリスロットを6基搭載する

MSIのIntel X58 Express搭載マザーは基板に「MSI X58」とあるが、展示プレートにはチップセット(ノースブリッジ)の開発コード名を採った「Tylersburg Diamond」とあった。ほかのマザーボードではヒートシンクに隠されているノースブリッジの姿に注目
ASUSの「T6T-VC1」は、ほかのベンダーがオーバークロッカーを意識したラインアップにIntel X58 Expressを搭載しているのに対して、比較的オーソドックスなマザーにまとまっている。

abitのIntel X58 Expressマザー「IX58-MAX」も展示されていた。基板にパワーボタンやリセットボタンを用意し、POSTコードインジケータを搭載するなど、オーバークロッカーを意識した機能が盛り込まれている
IX58-MAXに搭載された「LGA1366」と思われるピン配列を見る

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. わずか237gとスマホ並みに軽いモバイルディスプレイ! ユニークの10.5型「UQ-PM10FHDNT-GL」を試す (2024年04月25日)
  3. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  4. 「Surface Go」が“タフブック”みたいになる耐衝撃ケース サンワサプライから登場 (2024年04月24日)
  5. QualcommがPC向けSoC「Snapdragon X Plus」を発表 CPUコアを削減しつつも圧倒的なAI処理性能は維持 搭載PCは2024年中盤に登場予定 (2024年04月25日)
  6. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  7. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  8. アドバンテック、第14世代Coreプロセッサを採用した産業向けシングルボードPC (2024年04月24日)
  9. AI PC時代の製品選び 展示会「第33回 Japan IT Week 春」で目にしたもの AI活用やDX化を推進したい企業は要注目! (2024年04月25日)
  10. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー