東芝、炎をまとったGeForce 9800M GTX搭載ノートPC「dynabook Qosmio WXW」写真で実機をチェック

» 2008年06月17日 16時15分 公開
[前橋豪,ITmedia]
「dynabook Qosmio WXW」シリーズ

 東芝は6月17日、Web直販限定のノートPC「dynabook Qosmio WXW」シリーズを発表した。同社直販サイトの「東芝ダイレクトPC by Shop1048」にて7月末に発売する予定だ。これまで「Qosmio」はAV機能に注力したノートPCブランドとして展開されてきたが、dynabook Qosmio WXWシリーズはTVチューナーを搭載しない代わりに、独特のボディデザインや、DirectX 10に対応したNVIDIAのノートPC用最新GPU「GeForce 9M」シリーズを採用することで、ゲーム向けノートPCに仕上げている。

 ラインアップは、GPUにGeForce 9800M GTXを備えた上位機「WXW/79GW」にSSD+HDDモデルとHDDモデルを用意し、GeForce 9700M GTSを搭載した下位機「WXW/77GW」はHDDモデルのみとなるが、SSDの代わりにOffice Personal 2007(SP1)の有無が選べる。これら4モデルは横スクロール機能付き光学マウスの有無も選択できるため、合計8モデルとなる。直販価格はWXW/79GWのSSD+HDDモデルが34万8000円から、HDDモデルが27万8000円から、WXW/77GWが19万8000円からだ。いずれもOSはWindows Vista Home Premium(SP1)がプリインストールされている。

天板は灼熱(しゃくねつ)の炎をイメージしたパターンが塗装されている

 ボディはレッドとブラックのツートーンカラーを基調に、ファイアーパターンをあしらった天板、パームレスト部にもスピーカーを配した合計出力10ワットの5スピーカー構成、光沢塗装の10キー付きキーボード、赤色に光るタッチセンサ式ワンタッチボタンを採用するなどして、海外メーカーの個性的なデザインのゲーミングPCを意識した作りになっている。東芝はQosmio WXWシリーズをPCゲームのコアなユーザーが多い海外市場にも展開していくという。

 基本スペックについては、CPUが「インテルの次世代Core 2 Duo」、チップセットが「インテルの次世代チップセット」とされており、現時点で詳細が公開されていない。2次キャッシュはWXW/79GWが6Mバイト、WXW/77GWが3Mバイトと公表されているので、モデルによってCPUのグレードは異なるようだ。FSBはいずれも1066MHz、メモリはDDR3-8500 SDRAMを採用している。

天板は成型時に金型の中に転写フィルムをはさみ込む「成型同時加飾転写工法」により、メタリックな質感と塗装の耐久性を両立した(写真=左)。harman/kardonスピーカーは底面にサブウーファーを備えた2.1チャンネル仕様だが、ステレオスピーカーをキーボード上部とパームレスト下部の両端に分離した5スピーカー構成となっており、ドルビーのサラウンド技術「Dolby Home Theater」に対応する(写真=中央)。パームレスト部にドット状の細かい突起を敷き詰め、タッチパッドの上辺に赤く光るバーを配置するなど、デザインへのこだわりが随所に見られる。キーボードの上部には赤く光るタッチセンサ式のワンタッチボタンが並ぶ(写真=右)

 WXW/79GWのSSD+HDDモデルは64GバイトSSDと160GバイトHDD(7200rpm)を両方搭載した構成で、CドライブがSSDに割り当てられている。WXW/79GWのHDDモデルとWXW/77GWが搭載するのは、160GバイトHDD(7200rpm)のみだ。グラフィックスメモリはWXW/79GWが1Gバイト、WXW/77GWが512Mバイトとなる。

 それ以外の仕様は共通化されている。メモリ容量は標準で2Gバイト(1Gバイト×2)、最大で4Gバイト、光学ドライブはDVD±R DL書き込み対応のDVDスーパーマルチだ。液晶ディスプレイは1680×1050ドット(WSXGA+)表示の17インチワイドClear SuperView液晶、ネットワーク機能は1000BASE-Tの有線LANとIEEE802.11n/a/g/bの無線LAN(11nはドラフト)を装備する。

1680×1050ドット(WSXGA+)表示の17インチワイド液晶ディスプレイを搭載(写真=左)。キーボードユニットは光沢塗装されており、10キーを備えている(写真=中央)。光学ドライブは前面に配置している(写真=右)

 主なインタフェースは、レグザリンク対応のHDMI出力、アナログRGB出力、eSATA/USB 2.0共用ポート、USB 2.0×3、4ピンのIEEE1394、光デジタル音声出力を搭載。SDメモリーカード(SDHC対応)/メモリースティックPRO/xDピクチャーカード対応カードスロットやExpressCard/54スロット、1/4インチ有効131万画素CMOSセンサのWebカメラも備えている。

 本体サイズは412(幅)×306(奥行き)×43.2〜62.5(高さ)ミリ、重量はWXW/79GWのSSD+HDDモデルが約4.3キロ、それ以外のモデルが約4.2キロ。標準のリチウムイオンバッテリーで約1.3時間の駆動時間をうたう。

ボディの前面と背面。HDMIやアナログRGBの映像出力は背面に用意されている

ボディの両側面。左側面の奥にeSATA/USB 2.0共用ポートを装備している

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