インタビュー
» 2008年07月30日 16時00分 公開

電気街が“萌え”た日、そこには等身大の綾波レイがいたASCII×ITmedia アキバ対談(前編)(4/5 ページ)

[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

アキバを取り巻く空気を分析 その1――自作と萌えが重なったり反発したり

──自作PC好きの人の中には、“萌え”が拡大する過程で、やっぱりノイズに感じる人もいたと思うのですが、どうでしたか?

古田氏 当然いたでしょうし、今もいます。ただしその一方で、素直に受け入れて歓迎する人も同じくらいいます。まあ、新しい流れが出てきたときに、それを楽しむ人と反発する人が現れるのは自然でしょう。実際、萌え系が流行る前は、PCパーツ系のオタクを嫌う空気もありました。秋葉原の某理髪店が店頭に「オタクお断り」って張り紙を出していたり(笑)。

 パーツは好きだけど萌えは嫌い、って人が「俺は萌えは嫌いだ!」ってわざわざ言わなくてはならなくなったのは、歩行者天国にパフォーマーが増えたからかもしれません。今までは(自分とは関係のない)特定の店に入らなければ見えなかった部分が、歩いているだけで目に入るようになった。

 それと、メディアでアキバが注目されるようになったのは大きいですよね。テレビや週刊誌に登場する“アキバ的な人”は、萌え系の濃い人ばかりだったから、「一緒にされたくねえ!」と感じる自作PC好きが増えたのかも。

──逆に、そもそも“古き良きアキバ”を知らない、「PCには興味がないけど萌えは好き」という人もいますよね?

藤山氏 ぼくは全部が趣味だから微妙だけど、やっぱりPCと萌えって被っている部分があると思う。だから、萌えだけが好きという人も、PCを結構受け入れているんじゃないかな。

 今はメディアミックスが進んでいて、アニメがPCゲームになったり、同時にフィギュアが売り出されたりするわけですよ。そうなると、アニメ好きでもPCが無視できなくなる。あと、マニアは情報戦が命なので、アニメの放送日をチェックするにも、やはりネットは欠かせない。そうなると、やっぱりPCは必要になると。

 少し昔だと、Windows 95/98でエロゲーをやるために、AMDに乗り換えるという人も多かったんです。今もエロゲーのためにグラフィックスカードを購入する人はいると思いますよ。そうやって共に歩むことになるんですね。

駅の向こうは別の街

──それでは、「アニメは好きだけどPCは嫌い」って人は現状ではあまりいない?

古田氏 場所によると思います。ぼくはこれまで数回アキバで回遊者アンケートを採ったことがありますが、中央通りでは「PCはさっぱり興味ない。今日はアニメのDVDを買いに来た」っていう人が結構多いです。PCパーツショップ密集エリアだと、さすがにいないですけど。

藤山氏 そう、場所によって客層が全然違うよね。それこそヨド側(ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba)になると、もうアキバっぽい雰囲気はほとんどないし。

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