PC USER Pro

黒くソリッドなもう1つのソニー主力ノート「VAIO type BZ」を試すVAIO直販限定モデルの新顔(1/3 ページ)

» 2008年08月12日 10時30分 公開
[鈴木雅暢,ITmedia]

フラットでソリッドなボディに変身

15.4型ワイド液晶ディスプレイ搭載のビジネス向けノート「VAIO type BZ」

 ソニーの「VAIO type BZ」は、シグマデザインのボディが印象的なビジネス向けノートPC「VAIO type BX」の後継となる製品だ。先代からフルモデルチェンジを行なっており、ボディデザイン、内部構造ともに一新されている。店頭販売は行なわれず、直販のソニースタイルのみで販売され、パーツ構成をカスタマイズしてのオーダーが可能だ。

 ボディは幅が362.4ミリ、奥行きが266.8ミリで、フットプリントはtype BX(363.2×265.6ミリ)の15.4型ワイド液晶ディスプレイ搭載モデルとほとんど変わらない。しかし、高さは29.8〜37.8ミリとtype BXの同モデル(37.8〜40.5ミリ)に比べてかなり薄くなっている。

 重量も先代の約3キロから約2.6〜2.7キロへと軽量化された。天面と底面はマグネシウム合金で構成しており、ソリッド感も十分。具体的な数値は公表されていないものの、キーボードへの防滴試験、ディスプレイ開閉試験、一点加圧試験、加圧振動試験、衝撃試験などの堅牢性試験もクリアしているという。

 デザインは、本体側面をシグマ(Σ)形状に仕上げたtype BXから大きく変わった。ビジネス向けだけにそれほど派手な仕上げではないが、液晶ディスプレイのヒンジ部にバッテリーパックを内包しつつ、ヒンジ右に電源ボタン、ヒンジ左にDC入力端子を配置した「シリンダーデザイン」を採用している。これは「VAIO type T(TZ)」の影響を受け、7月16日に発表されたCentrino 2対応VAIOノートに全面的に組み込まれたものだ。また、キーボード周辺のベゼルが少しくぼんだフォルムにも、type T(TZ)などの影響が見られる。

 さらに、キーボード周辺のベゼルが少しくぼんだフォルム、格子柄を採用したタッチパッド、キーボード奥にある細かいパンチング加工が施されたスピーカーなど、さりげないセンスを感じさせる外装だ。本体の周囲を少しだけ斜めにカットして天板の開閉や側面の端子へのアクセスをしやすくしたtype BX譲りの多面デザインや、LEDを使ったパームレスト手前のカラフルなインジケータも好印象で、見た目のよさと見やすさが両立されている。

type BXはシルバーとブラックのツートーンカラーだったが、シンプルなブラック1色に統一された。液晶ディスプレイのヒンジ部をシリンダー状に仕上げたデザインにより、対面側から見たデザインはすっきりしている(写真=左)。端子やインジケータが上から見やすいように、側面を少しだけ斜めにカットした多面デザインはtype BXと同様だが、カットの角度は浅くなり、Σ形状ではなくなった(写真=中央)。天板には、マットな質感で手になじみやすい粉体塗装が施された(写真=右)

最先端のハードウェアでビジネスをサポート

 ビジネス向けにフォーカスした製品のため、装備はシンプルだが、内部のアーキテクチャは最先端のものを採用している。CPUは4種類から選択できるが、いずれも45ナノプロセスルール製造のPenryn(開発コードネーム)コアを採用した最新のCore 2 Duoだ。2次キャッシュを6Mバイト内蔵するT9600(2.80GHz)、T9400(2.53GHz)に加え、2次キャッシュ容量が3MバイトのP8600(2.40GHz)、P8400(2.23GHz)も用意されている。

 チップセットも発表されたばかりのIntel GM45 Expressを採用している。内蔵グラフィックスコアのIntel GMA 4500MHDはDirectX 10に対応し、3D描画性能がIntel GM965 Express内蔵のIntel GMA X3100よりも若干アップしているほか、H.264/VC-1/MPEG-2のハードウェアデコードを含む動画再生支援機能に対応するのが特徴だ。

 これはBlu-ray DiscなどのHDコンテンツを快適に再生するための機能だが、本機はビジネス向けという位置付けのため、光学ドライブはDVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブのみとなっており、付属ソフトの「WinDVD for VAIO」使用時にDVD-Video(MPEG-2)とAVCHD(H.264)のハードウェアデコードがフルで有効に、Windows Media Player使用時にDVD-VideoとDVR-MS(MPEG-2)のハードウェアデコードが部分的に有効になるという。Blu-ray Discドライブの搭載が選べないため、Blu-ray Disc再生時のH.264ハードウェアデコードに対応しないなど、支援機能への対応は一部制限されている。

底面のカバーを開けば、メモリスロットやHDDベイに容易にアクセスできる。ACアダプタはtype BXのものより小型化された

 メモリスロットはPC2-6400用が2つあり、4Gバイト(2Gバイト×2)、2Gバイト(2Gバイト×1)、1Gバイト(1Gバイト×1)の3種類の構成が選べる。メモリスロットはネジ止めされた底面のカバーを外すことでアクセス可能だ。

 HDDは2.5インチ/Serial ATA対応で、80Gバイトから320Gバイトまで5種類の5400rpmドライブが選択できる。さらに、200Gバイトに関しては7200rpmの高速モデルも用意されるため、合計6種類の選択肢となる。なお、センサで振動や衝撃を検知し、HDDを保護する機能も装備している。

 本体装備のインタフェースは、3ポートのUSB 2.0、IEEE1394(4ピン)、メモリースティックPROスロット、SDメモリーカードスロットのほか、ビジネス用途を意識し、アナログRGBの外部ディスプレイ出力、PCカードスロット(TypeII×1)も装備する。3つのUSB 2.0ポートは左右に振り分けられ、また有線LANや外部ディスプレイ出力は奥側に配置されるなど、使いやすさにも配慮されている。通信機能は1000BASE-Tの有線LANのほか、IEEE802.11nドラフト準拠の無線LAN、Bluetooth 2.0+EDR、さらに56kbpsのFAXモデムを持つ。

前面にはヘッドフォン、マイク、メモリースティックPROスロット、SDメモリーカードスロット、各種インジケータを配置(写真=左)。背面はバッテリーで占有される(写真=右)。バッテリー駆動時間は、標準のSタイプ(11.1ボルト 4400mAh)で約5時間〜約5.5時間、大容量のLタイプ(7200mAh)で約8時間〜約9時間をうたっており、据え置きでの利用が中心の大型ノートPCとしてはかなりの長時間を確保している

左側面にはACアダプタ接続用のDC入力、排気口、アナログRGB出力、USB 2.0×1、TypeII×1のPCカードスロットを備えている(写真=左)。右側面には、4ピンのIEEE1394、USB 2.0×2、光学ドライブ、有線LAN、FAXモデム、電源ボタンが並ぶ(写真=右)

 プリインストールOSはWindows Vista Business(SP1)を採用。法人向けカスタマイズモデルは、Windows XP Professional(SP2)へのダウングレードにも対応する。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月14日 更新
  1. きょう発売の「MacBook Neo」、もうAmazonで割安に (2026年03月11日)
  2. 新品は絶滅、中古は高騰──「令和にMDを聞きたい」と願った筆者が、理想の再生環境を整えるまでの一部始終 (2026年03月13日)
  3. M5 Max搭載「14インチMacBook Pro」がワークステーションを過去にする 80万円超の“最強”モバイル AI PCを試す (2026年03月13日)
  4. セールで買った日本HPの約990gノートPC「Pavilion Aero 13-bg」が想像以上に良かったので紹介したい (2026年03月11日)
  5. 12機能を凝縮したモニタースタンド型の「Anker 675 USB-C ドッキングステーション」が27%オフの2万3990円に (2026年03月11日)
  6. 3万円超でも納得の完成度 VIA対応の薄型メカニカルキーボード「AirOne Pro」を試す キータッチと携帯性を妥協したくない人向け (2026年03月12日)
  7. ワコム上位機に肉薄? 10万円で18.4型4K! 高コスパ液タブ「GAOMON Pro 19」の長所と弱点 (2026年03月13日)
  8. 「MacBook Neo」を試して分かった10万円切りの衝撃! ただの“安いMac”ではなく絶妙な引き算で生まれた1台 (2026年03月10日)
  9. 高音質・良好な装着感・バッテリー交換式――JBLのフラッグシップ「Quantum 950 WIRELESS」は妥協なきヘッドセットか (2026年03月12日)
  10. 10万円切りMacが17年ぶりに復活! 実機を試して分かったAppleが仕掛ける「MacBook Neo」の実力 (2026年03月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年