2009 International CESの正式開幕は米国時間の1月8日で、事前公開日を設けているブース以外は一切立ち入ることができない(突破しようとして、巨大なガードマンに力いっぱい羽交い絞めにされた経験あり)。その、8日まで見ることができないはずの貴重な展示品から、その年に注目されるであろう製品を事前にチェックできる貴重な機会が、例年、開幕“前前日”に行われる「CES Unveiled」だ。
2009年は、AMDやASUS、Lenovo、MSIといったPCベンダーが、CESに合わせて発表をした、もしくは予定している製品を展示していた。この記事では、CESの「予告編」として、このイベントで展示されていた製品を画像とともに紹介する。それぞれの製品詳細については、米国時間の8日、日本時間の9日以降に掲載される「本編」で解説する予定だ。
2009 International CESの直前に日本でも発表されたLenovoのThinkPad W700ds。メインディスプレイの右側面に引き出し式のサブディスプレイを搭載しているのが特徴だ。ThinkPad W700の最上位モデルと同じく、カラーキャリブレーション機能を搭載するなど、画像製作現場といったプロユースに耐えうるハイエンドグラフィックスワークステーションとして企画されたという。また、日本でも扱いを開始したIdeaPadのラインアップでは、液晶一体型の「IdeaCentre」の展示も行われていた。
参加すると毎回注目製品を展示してCES Unveiledを盛り上げるASUSだが、今回も(Eee PCとしては)超高級なEee PC S121など、直前に行った説明会で発表した新世代のEee PCをブースに並べていた。また、メモリベンダーのCORSAIRは、巨大な氷の塊に埋め込まれたUSBメモリ「Flash Vayager」が、何の問題もなく動作することをアピールするデモを行っていた。展示製品は少ないながらも、見た目の派手さで勝負している。
MSIのブースでは、SSDとHDDを搭載できる「Wind Netbook U115 Hybrid」が9セルバッテリーを搭載した状態で展示されたほか、16:9の大画面液晶ディスプレイと一体になったデュアルコアAtom搭載のNettop「NetOn」2モデルが紹介されていた。「NetOn AE1901」はタッチパネルを組み込んだ「ボードPC」を意識させるデザインを採用し、「NetOn AP1900」では、1本足のスタンドで自立するオーソドックスなデザインとなっている。
AMDも、2009 International CESの直前に発表した、小型ノートPC向けプラットフォーム「Athlon Neo」に期待が集まっていた。AMDのブースには、Athlon Neoを採用したhpのノートPC「HP Pavilion dv2」が展示されていて、HDMIで大画面テレビと接続してBlu-ray Discに収録されたコンテンツを再生するデモが紹介されていた。ただ、CPUやチップ、基板などの、「AMDらしい」展示が用意されていなかったこともあって、ちょっと地味な印象を受けてしまった。
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