MSIの液晶一体型、日本上陸──MSI「Wind NetOn AP1900」ちょっとちょっとレビュー

» 2009年02月06日 18時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

18.5型ワイド液晶ディスプレイを搭載した“白くてツヤツヤ”なMSIのNettop

MSIの液晶一体型Nettop第一弾として登場する「Wind NetOn AP1900」

 2008年10月に来日したMSI台湾本社のヴィンセント・ライ氏が「大画面でスタイルのいい一体型が出たらいくらで買いたい?」と日本の関係者に質問していたNettopが、2009年1月に行われた2009 International CESで披露されたのは、こちらでもすでに紹介したとおりだ。

 そのとき、展示されていたのは「Wind NetOn AP1900」と「Wind NetOn AE1901」の2モデルで、出荷時期はAP1900が2月中、AE1901が3月から4月といわれていた。その、先に登場する予定だったAP1900が日本にやってきた。

 機材はサンプル版で、CESで紹介されていたMSI独自開発のシェル画面は実装されていなかったものの、MSIが力を入れていくと宣言している“デザイン”と、18.5型ワイドというAtom搭載のNettopとしては最大級となる大画面液晶ディスイプレイなどなど、その外見を中心に紹介したい。

 CESでは、AP1900と一緒に展示されていたAE1901が、デュアルコアAtomの搭載や、タッチパネルの内蔵、日本メーカー製の“ボードPC”に近いデザインなどで注目を集めており、その分、AP1900は地味な印象であったが、今回サンプルとして日本にやってきたAP1900のホワイトモデルは、光沢のあるホワイトパネルを全身にまとい、周囲をシルバーの枠で囲うことで、ブラックモデルとはまったく異なる、明るいイメージとなった。付属するキーボードとマウスも同じ色調で統一されている。

 正面から見たAP1900の姿はシンプルで、用意されているのは18.5型ワイドの液晶ディスプレイとその下のベゼルに設けられた大きめの電源ボタン、そしてディスプレイの上に内蔵されたWebカメラとその脇にあるマイクだけだ。USB 2.0やメモリーカードスロットなど、頻繁にアクセスするインタフェースは左側面に搭載されている。

 18.5型ワイドの液晶ディスプレイはアスペクト比16:9で最大解像度は1366×768ドットとAtom N270を搭載したシステムとしては最大級のサイズと解像度を表示する。MSIが公開している資料によると、ディスプレイの応答速度は5ms、コントラスト比は1000:1、輝度は250カンデラ/平方メートルと、MSIのヴィンセント氏が「AV用途にも十分対応できるNettop」と述べていたNetOnのコンセプトを実現しうるスペックをディスプレイに持たせている。

液晶ディスプレイは18.5型ワイドで最大解像度は1366×768ドットの16:9表示だ(写真=左)。ディスプレイは本体ごと−5度から15度の間で角度を変更できる(写真=中央)。光学ドライブは左側面にDVDスーパーマルチドライブを内蔵する(写真=右)

薄さ35ミリの本体は壁掛けも可能

スタンドの前半分が薄くなっていて、キーボードを重ねるように置くことで、設置面積を節約できるように工夫されている

 本体のサイズは550(幅)×35(奥行き)×420(高さ)ミリ。特に奥行きは“厚さ”と表現したくなるほどに薄い。同様なNettopとしては、トライジェムからリリースされた18.4型ワイド液晶ディスプレイを搭載する「AVA8270N」があるが、AVA8270Nがシステムユニットをスタンドに内蔵していたのとは異なり、AP1900は液晶ディスプレイを組み込んだボディにシステムユニットもすべて搭載している。

 机上で使うときにはスタンド部分の約210(幅)×180(奥行き)ミリの設置用面積が必要になる(スタンドサイズは実測値。このほか、付属のキーボードの設置場所とマウスの操作エリアが必要になる)が、AP1900の背面に用意された穴にVESA Standardのマウントを固定すれば“壁掛けPC”としても設置できる。本体の重さも4.75キロとそれほど重くない。ただし、付属するキーボードとマウスはUSBの有線接続なので、ユーザー側でワイヤレス接続のキーボードとマウスを用意する必要がある。

右側面と背面に集中配置されたインタフェース

試用したAP1900のサンプル機材で表示させたデバイスマネージャーの情報

 先ほど述べたように、AP1900のインタフェースは右側面と背面に集中して搭載されている。正面にあるのは大きな電源ボタンだけで、左側面にはインタフェースが用意されていない。

 右側面には、DVDスーパーマルチドライブと4-in-1メモリーカードリーダー(SDメモリーカード、MMC、メモリースティック、xDピクチャーカード対応)、USB 2.0×2といった繰り返し利用するインタフェースが設置され、背面にはUSB 2.0×2、ギガビット有線LAN(Realtekのコントローラが制御する)、キーボードとマウス用のPS/2×2が搭載されている。このほか、無線LANとしてIEEE802.11b/gモジュールも内蔵する。

 システム構成は既存のNettopやNetbookと同じで、CPUにはシングルコアのAtom N270(1.6GHz)を搭載し、Intel 945GSEとICH7-Mを組み合わせたチップセットを採用している(デュアルコアのAtom N330を搭載するのは、このあとに登場する予定のAE1901だ)。メモリは1つだけあるメモリスロットにDDR2 533を1Gバイト(最大で2Gバイト)実装する。グラフィックスコアもチップセットに内蔵されたGMA 950と、その性能はこれまでのNettopやNetbookとそれほど変わらないことが予想される。OSはWinodws XP Home Edition (SP3)が導入される予定だ(評価機は英語版だった)。

AP1900の左側面にはインタフェースが用意されていない(写真=左)。背面にはキーボードとマウス用のPS/2とギガビットLAN、USB 2.0×2が搭載され(写真=中央)、右側面にはDVDスーパーマルチドライブとUSB 2.0×2、4-in-1カードリーダが用意されている(写真=右)。本体の厚さは35ミリと薄い

 なお、今回仕様した機材で測定したベンチマークテストの結果を掲載しているが、OSに英語版が導入されているサンプル機材で得られた値なので参考値と考えていただきたい。

ベンチマークテスト項目 Wind NetOn AP1900
PCMark05:PCMarks 1522
PCMark05:CPU 1491
PCMark05:Memory 2358
PCMark05:Graphics 542
PCMark05:HDD 4305
PCMark05:HDD-XP Startup 6.93
PCMark05:Video Encoding 108.5
PCMark05:Image Decompression 33.2
PCMark05:WMV Video Playback 18.6
3DMark06:3DMarks(1280×768ドット) 71
3DMark06:3DMarks(1366×768ドット) 72
FinalFantasy XI Official Benchmark 3:Low 1471
FinalFantasy XI Official Benchmark 3:High 1028

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