一昔前のモバイルPCと言えば、ビジネスマンツール、もしくは高級なガジェットという印象が強かったが、昨年登場したEee PCによって状況は一変した。十分な性能を備えたモバイルPCがバリュークラスの(さらにその下を行く)価格で手に入るとあって、まさに“黒船”のごとく国内ノートPC市場を席巻したのは記憶に新しい。また、インテルの次世代モバイルCPUであるAtomの登場により、この流れはさらに加速。各メーカーがこぞって新モデルを投入、または投入予定を表明している。
ただし、その注目度に比例して、先行する「Wind Notebook U100」や「Eee PC 901-X」は、初期ロットがすぐに完売するなど、供給はやや不足気味。買おうかどうか迷っているうちに売り切れてしまった、という人もいるだろう。
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上記のように、すでにPC USERではこれらの製品を数多く取り上げているが、ここで改めて、そろそろ品不足が解消されそうなWind Notebook U100と、来月上旬に登場予定のAspier oneを動画で簡単に紹介する。外観を眺めて、いらずらに物欲を刺激していただければ幸いだ。
日本エイサーのAspire oneは、8.9型液晶を搭載したモバイルPCだ。CPUにAtom N270(1.6GHz)、チップセットにIntel 945GSE+ICH7を採用する点は、Atom搭載の“次世代ミニPC”としては標準的で、同じ8.9型液晶を搭載するEee PC 901-Xの競合機と言える。実売価格は5万4800円となっており、旧モデルより1万円高いASUSTeKのEee PC 901-X(5万9800円)、MSIのWind Notebook U100(5万9800円)に比べて、さらに安いのが魅力の1つ。また、低価格PCながら日本写真印刷のデザイン技術を採用するなど、高級感のあるボディも特徴だ(関連記事:Atom搭載の低価格ミニPC「Aspire one」発表会)。
Atomを搭載したミニPCでは、いち早く国内市場に登場したのがMSIの「Wind Notebook U100」だ。使用感の詳細はすでにレビューで取り上げているが、全体的に基本の作りのよさが光る。また、10型液晶を搭載するため、8.9型のEee PCやAspire oneに比べてキーレイアウトに余裕があり、タイピングしやすい。低価格PCらしい非常にシンプルなデザインではあるものの、サブノートとして真剣に使いたいと思っているユーザーには検討候補の最右翼だろう(関連記事:見た目はフツー、だがそれがいい――MSI「Wind Notebook U100」を検証する)。
最後に、Aspire oneとWind Notebook U100のキーボード比較、Wind Notebook U100と「HP 2133 Mini-Note PC」(以下、HP 2133)のディスプレイ比較、Wind Notebook U100と初代Eee PC(Eee PC 4G-X)のOS起動時間比較も掲載する。HP 2133 Mini-Note PCとEee PC 4G-Xは、Atom以前/以後で見れば“旧世代”になるが、画面解像度やリード速度(OS起動速度)ではいまだアドバンテージもある。用途や予算によっては、こちらを検討する価値はあるだろう。
次回はEee PC 901-Xを動画で紹介する予定だ。
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