アキバに広がる九十九電機“苦境の破片”古田雄介のアキバPickUp!(3/4 ページ)

» 2009年03月16日 12時00分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

「大きいなら大きいなりの工夫がある」PCケースが順調に売れている

SilverStone「SST-SG05B」

 3月前半で注目を集めた新しいPCケースを2モデル紹介したい。まずはSilverStoneのmini-ITX/DTXケース「SST-SG05B」。価格は1万2000円前後で、在庫は少数だ。222(幅)×276(奥行き)×176(高さ)ミリと、キューブ型に近い形状をしており、「幅が9センチ程度ある拡張カードが挿せます。ハイスペックな省スペースマシンを組みたいという人に人気がありますね。ブームが落ち着いたmini-ITX関連のなかでは、拡張性の高さでヒットしています」と語る。なお、ベイ構成は3.5インチと2.5インチのシャドウベイ、スリム光学ドライブ用ベイを各1基備えている。電源は定格300ワットタイプだ。

 通常のATXケースも、大型タイプが好調に売れているという。クーラーマスターの「SNIPER」の展示を始めたフェイス本店は、「グラフィックスカードの大型化や複数使用、それに低価格になったHDDを多数利用するといった構成が一般化したことで、ATXケースでもベイや内部スペースを十分に確保したPCケースが好調に売れるようになっています。こうした大型ケースで特徴的なのは、USBやeSATA、電源スイッチなどのフロントインタフェースを上部に集めていることです。大型ゆえに、机上ではなく机の下に配置したときに便利なデザインにしているんですよ」と解説してくれた。

 SNIPERは254.6(幅)×556.6(奥行き)×551(高さ)ミリのゲーマー向きケースで、5インチベイと3.5インチベイを各5段用意している。価格は2万円台後半から3万円弱になる見込みだ。

クーラーマスター「SNIPER」。フロントにはファンコントローラーが標準搭載されている。また、ファンのLEDをON/OFFする操作も可能だ

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