“S10e”と何がどう違う?──レノボ・ジャパン「IdeaPad S9e」(1/2 ページ)

» 2009年05月11日 17時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

ディスプレイは小さくなったがボディは同じ

8.9型ワイドの液晶ディスプレイを採用した「IdeaPad S9e」で用意されるボディカラーは、ホワイトのみだ

 レノボのIdeaPadシリーズは、“コンシューマー”向けノートPCラインアップだ。特に、IdeaPad S10e(S10e)シリーズは、レノボのNetbookというだけでなく、日本のコンシューマー市場にレノボが初めて参入するために投入したモデルとしても注目を集めた。このように、S10eシリーズは、レノボ・ジャパンに大きな変革をもたらす戦略的な製品として、発表会を行うなど大掛かりなプロモーションを行ったが、その一方で、レノボが日本市場で投入するNetbookの第2弾として2009年の3月9日に発表された「IdeaPad S9e」は、非常にさりげなく、静かに登場した。

 S9eは、その型番からS10eのバリューモデルに位置付けられるラインアップと見ることができる。搭載する液晶ディスプレイのサイズが、S10eで10.1型ワイドであるのに対して、S9eでは8.9型ワイドに抑えられているだけでなく、実売価格を比べてみても、S10eがほぼ4万5000円前後(レノボ・ジャパンのダイレクト価格では4万9980円)であるのに対して、S9eは4万円前後と安い(+D Shopiingにおける平均実売価格の比較)。

 しかし、S10eとS9eのスペックをよく比較してみると、S10eからS9eで性能がダウンしているのは液晶ディスプレイのサイズと搭載するWebカメラの有効画素数(S10eは130万画素、S9eは30万画素)ぐらいで、システムの構成などは両者でほぼ共通する。一部のスペックでは、グレードが向上しているぐらいだ。

 “グレードアップ”しているのは、液晶ディスプレイの解像度とバッテリー駆動時間だ。先に述べたように液晶ディスプレイはサイズが小さくなったものの、解像度は1024×600ドット(S10eは1024×576ドット)と縦方向が増え、バッテリー駆動時間も公称6.2時間とS10eから、1時間弱ほど延びた。

主要スペック IdeaPad S9e IdeaPad S10e
CPU Atom N270(1.6GHz)
チップセット Intel 945GSE Express
メモリ 1Gバイト
HDD 160Gバイト/5400rpm
ディスプレイ 8.9型ワイド 10.1型ワイド
解像度 1024×600ドット 1024×576ドット
バッテリー駆動時間 6.2時間(6セル) 5.3時間(6セル)
サイズ 250(幅)×196(奥行き)×22〜36(厚さ)ミリ
重さ 1.30キロ 1.38キロ
OS Windows XP Home Edition(SP3)
無線LAN IEEE802.11b/g
Bluetooth あり
内蔵カメラ 30万画素 130万画素

 液晶ディスプレイが小さくなっているので、本体も小さく軽くなったかと思いきや、本体サイズは250(幅)×196(奥行き)×22〜36(厚さ)ミリ、重さは1.30キロと、サイズはS10eとまったく同じ、重さは80グラム軽くなった程度とほとんど変わりない。ただ、そのおかげで、S10eで強く訴求していた「フルファンクションキーボードの85%サイズ」はS9eにも継承されている。S9eのキーボードを実測したところ、主要キーの横幅は約16.5ミリ、縦幅は約15ミリ確保されているほか、一部の記号キーで幅が12ミリと狭くなっているのはS10eと同じだ。ちなみに、カーソルキーのサイズは約14ミリ、Shiftキーは左が約25ミリ、右が約14ミリ。スペースバーの長さは57.7ミリとなる。

S9eに採用された液晶ディスプレイ(写真=左)とキーボード(写真=右)。8.9型ワイドとS10eより小さなディスプレイを採用しながら、ボディサイズはS10eと変わらない。液晶ディスプレイの周囲にベゼルを設けて、ボディそのものは流用しているのが分かる。だが、そのおかげでキーボードでS10eと同じキーピッチを確保できた

 S10eが登場したときに、レノボ・ジャパンは「Netbookなのに充実したインタフェース」をアピールしていたのが、ボディサイズが同じS9eもS10eで採用されていた各種インタフェースを搭載している。左側面にはアナログRGB出力と4-in-1カードリーダ(レノボ・ジャパンは4-in-1としているが、対応するカードはSDメモリーカード、SDHCカード、メモリースティック、メモリースティックPROとなる)、1つのUSB 2.0が、右側面には有線LAN(10BASE-T、100BASE-TX対応)、ExpressCardスロット(/34のみに対応)、1つのUSB 2.0がそれぞれ用意される。このほかに、無線接続としてIEEE 802.11 b/gとBluetooth 2.1+EDRに対応するのもS10eと共通する。

S9eの正面(写真=左)と背面(写真=右)

S9eの左側面(写真=左)と右側面(写真=右)

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