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» 2009年05月15日 03時00分 公開

2009年PC夏モデル:「何はなくともキーボード、何がなんでもキーボード」な人のためのNetbook──「dynabook UX」 (3/4)

[坪山博貴,ITmedia]

19ミリピッチのキーボードを搭載、具合は上々

 dynabook UXの大きな特徴はキーボードだ。キーは上下左右に間隔を設けた独立タイプで、文字の入力に用いる主要キーのキーピッチを19ミリ確保しつつ、67ミリと長めのスペースキーと左右同じ幅のシフトキーも採用した。

 ちなみに19ミリという値は、デスクトップPCやA4サイズのノートPCなどにおけるキーボードのキーピッチと同じ。キータッチや剛性感ともに、一般的なノートPCと比べても大きく劣らないと感じる。一部の記号キーなどはやや小さな変則ピッチとなり、また、ピッチが狭くても全体に均等サイズのほうが好みというユーザーもいるだろうが、普段使用するPCとほぼ同じ感覚で使えるであろう点はやはり大きなメリットだ。

photophoto キーボードは主要キーで19ミリピッチを実現する

 このほか、ほかのキーから一段下げてあるカーソルキーや、珍しい位置にある「Fn」キーなども細かいポイントだ。カーソルキーはキートップこそ小さいが、一段下がるだけでやはり誤操作が減り、確実に使いやすくなる。Fnキーは「PgDn(Page Down)」「PgUp(Page Up)」「Home」「End」などの機能を有効にするものだが、カーソルキーのそばにあるので、これを片手で操作できる。手に持ったままWebサイトや文書ファイルを読み進める場合など、スクロールや改ページに用いる「PgDn」「PgUp」キーを片手で使えると便利に操作できるシーンも多い。

photo 主要キーが17ミリピッチの初代Aspire one(右)と比較。キーボード以外に、パームレストやタッチパッドも余裕があるサイズだ

 タッチパッドは、シナプティックスのドライバによる78(横)×41(縦)ミリのセンサー部と下段に並ぶ2つのクリックボタンで構成する。マルチタッチ対応のドライバなど、特別なタッチパッドの機能がほしかったが、Netbookに備えるタッチパッドとしてはかなり大型あり、操作性に大きな違和感は感じない。

 もちろん省かれたキーもある。例えば最前列のキーでは右側の「Ctrl」キーや「Alt」キーが省かれ、独立したボリュームキーなどの特殊キーも備えない。しかしこれらは、文章を入力する、Webサイトを見るといった利用頻度の高いシーンにおいて何が重要かを取捨選択した結果と言える。

新たに「HDDプロテクション」や「USBモバイルバッテリー機能」を搭載

photo 東芝HDDプロテクションは、バッテリー駆動とACアダプタ駆動時で感度を変更できる。機能そのものをオフにすることもできる

 dynabook UXは、従来モデルのNB100にはなかった「東芝HDDプロテクション」も新たに備えた。HDDプロテクションは、搭載する三次元加速度センサーで急激な落下など本体の異常な動きを検知して、衝撃が加わる前にHDDの磁気ヘッドを退避することでHDD内のデータ破損を防ぐ機能だ。同社の「dynabook SS RX」はもちろん、他社のノートPCにも多く備わる機能だが、モバイル時はもちろん、モバイル利用時でなくてもこの存在意義は大きく、安心できる。

 このほか、電源オフ時も携帯電話や携帯オーディオプレーヤー、携帯ゲーム機などUSB充電できる機器を接続し、そのまま充電できる機能も備わった。これにより、屋内利用時におけるケータイ充電器として使う以外に、外出時のモバイルバッテリーとしても応用できる。USB充電に利用した分本体のバッテリーは消費するが、Netbookを日々持ち歩くといった人は、PC以外にUSB充電できるモバイル機器をいくつも携帯すると思うので、いざというときに役立つ機能になるだろう。


photophotophoto USBポートを用いた充電機能は、供給電力のレベル調整やバッテリー残量に応じた動作制御などの細かい設定が可能。単に電源オフ時にUSBバスパワーを供給するだけの機能ではないところがポイントだ(画像=左) dynabookシリーズ共通の詳細な電源管理機能ももちろん搭載し、Windows XP標準の電源管理機能よりバッテリーの残量に応じて細かく制御できる(画像=中) キーボード操作で画面を拡大、縮小表示できる「SmoothView」機能も備える。解像度が低いため、表示文字サイズを小さくしがちなNetbookでは特に便利に使えそうだ(画像=右)

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