セイコーエプソンは9月17日、インクジェット方式の小型フォトプリンタ「カラリオミー」の新モデルとして、デジタルフォトフレーム機能が備わった「E-800」と「E-600」を発表した。E-800は10月7日、E-600は11月上旬に発売する。価格はオープン、予想実売価格はE-800が5万円台半ば、E-600が2万円台後半。対応OSは、Windows 2000/XP/Vista/7、Mac OS X 10.3.9以降(10.6対応)となる。
最大の特徴は、小型フォトプリンタとしては大画面となる800×480ドット表示の7型ワイド液晶を搭載した点。接続したメモリカードやUSBストレージに保存された写真をスライドショー再生しながら、付属の赤外線リモコンで印刷予約および再生後の印刷が行える。スライドショーは、時計やカレンダー、3D CGによるアニメーションなど12種類のエフェクトを搭載し、液晶はチルトとスライド機構で見やすい角度に調整可能だ。
通常の小型フォトプリンタとして、スライドショー再生をせずに任意の写真を印刷する場合、写真データは日付別や月別、20面、1面といった表示方法に対応。PCなしで一度に9999枚までの写真データを認識できる。また、本体内蔵のメモリに約100枚(ファイルサイズ2Mバイト/枚の場合)の印刷履歴を保存でき、過去に印刷した写真をメモリカードがなくても表示、印刷が行える。リモコンのボタンで起動できるヘルプ機能もある。
いずれも印刷解像度は5760×1440dpiで、印刷速度はL判1枚あたり約30秒、インク+L判用紙コストは1枚あたり15.4円(Mサイズインクカートリッジパック使用時)となる。染料4色一体型のインクカートリッジは従来通りだ。レイアウト印刷やフレーム印刷の機能、赤外線インタフェースを備える。
さらに、E-800は「カラリオミー 宛名達人」の愛称が付けられており、E-600と同等の機能に加えて、PCなしでのはがき作成機能も装備した。はがき作成用に独自開発した赤外線キーボードが付属し、あて名面と通信面のデザインから印刷までの作業が本体のみで行える。未使用時にキーボードを収納するバッグも付属する。
E-800のはがき作成機能は、年賀状や暑中/残暑見舞い、各種あいさつ状に対応したテンプレートと画像素材、定型文を内蔵し、文字入力をサポートする予測変換機能と辞書機能も持つ。住所録は1000件まで保存でき、グループ管理や、はがき作成/受け取りの履歴登録も可能だ。住所録はCSV形式でインポート/エクスポートできる。はがき1枚あたりの印刷速度は、通信面が約32秒、あて名面が約23秒だ。
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