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エプソン、3LCD方式のビジネスプロジェクター計7モデルを一挙投入C2FINEのWUXGAモデルも(2/2 ページ)

» 2009年10月28日 08時15分 公開
[前橋豪,ITmedia]
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常設用の高光束プロジェクターで新規開拓を狙う

 エプソンはプロジェクターの国内シェアで14年連続1位(1995〜2008年度の国内販売台数、富士キメラ総研調べ)をうたっているが、これまで5000ルーメンを超える明るさのプロジェクターは投入してこなかった。今回EB-Zシリーズを投入することにより、常設用の高光束プロジェクター市場へ本格参入する。

 同日都内で開催された製品発表会では、最初にエプソン販売 取締役 マーケティングセンター長 中野修義氏が登壇。「EB-Zシリーズは高い色再現性をはじめ、使いやすさ、業界最長の3年保証といったサービス面が特徴。常設モデルでは音響設備とともに導入してもらう販売店との連携が重要になるので、そこにも注力する」と新製品への自信と意気込みを語り、「5000ルーメン以上の高光束モデルをプロジェクター市場全体で見た場合、台数ベースのシェアでは4.3%だが、金額ベースのシェアでは14%と大きい。来年度にはこの市場で30%のシェアを獲得したい」との目標を掲げた。

中野修義氏(写真=左)。EB-Zシリーズの投入により、5000ルーメン超の常設用プロジェクター市場を新規開拓する(写真=中央)。5000ルーメン以上の高光束モデルの市場構成比(写真=右)

 続いて、セイコーエプソン 映像機器事業部 副事業部長の森山佳行氏がプロジェクター市場の動向や各製品の詳細を解説。市場動向については「プロジェクターの世界市場は、不況の影響で2009年度に5%縮小すると見ているが、2010年度と2011年度は市場が回復し、10%ずつ拡大するだろう」との見通しを示した。また、ワールドワイドで教育市場が伸びており、2009年11月と12月における同社のプロジェクター生産台数は過去最高を記録したという。

森山佳行氏(写真=左)。ワールドワイドにおけるプロジェクター市場規模の推移(写真=中央)。新モデルのラインアップ上での位置付け(写真=右)

 最後にエプソン販売 プロダクトマーケティング部 部長の久保厚氏が販売戦略を説明。「EB-Zシリーズは映像・音響をシステム納入しているパートナーとの協業で、EB-19シリーズは基本性能と使いやすさの追求、シェアNo.1の安心感、無料訪問デモなどでユーザーに価値を提供する」と述べた。

久保厚氏(写真=左)。EB-Zシリーズが提供する価値(写真=中央)。EB-19シリーズはユーザーの使用感調査から得られた要望をもとに開発したという(写真=右)

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