「HQV Benchmark 2.0」はこう使う(2/2 ページ)

» 2010年02月05日 20時26分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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採点表はダウンロード。評価のサンプル画像は“Webで”

 従来と同様に、HQV Benchmark 2.0でもSD画質向けのDVD版とHD画質向けのBlue-ray版(BD版)が用意される。収録されるテスト内容はほぼ同じだが、一部のテスト項目で収録動画が異なる(例えば、Video Resolutionで最後のテストは、BD版でViolinを弾く女性だが、DVD版ではHQV Benchmark 1.4と同じフラッグ画像であったり、Film ResolutionのStatdiumテストでは、BD版ではアメフトスタジアムであるのが、DVD版ではHQV Benchmark 1.4と同じサーキット画像であったりする)。

ノイズリダクション性能をチェックする「Random Noise」テストでBD版に収録された動画。このテストでは画面下の水面はより細かく、画面上の雲に発生するノイズはクリーンになっているかで、適切な部分にノイズリダクション処理が行われているかをチェックする

「Compression Artifacts」では、モスキートノイズやブロックノイズの発生で画質をチェックする。モスキートノイズは細かいオブジェクトの周り(観覧車の動画ではフレームの周り、橋を走る車の動画では車の周り)をチェックし、ブロックノイズは背景の空や林を確認するといい

「Resolution Enhancement」で収録された画像と動画。「Brook」(写真=左)ではコケの描画を、「Mountain」(写真=中央)では日影と日なたの明るさの変化、「Red Hair」(写真=右)では髪の描画がそれぞれ自然でノイズが発生していないかで採点する

「Comstast Enhancement」に収録された「Driftwood」(写真=左)と「White and Black Cats」(写真=中央)。明るい部分(手前に突き出した枝や白猫の毛並み)と暗い部分(流木の根の部分や黒猫の毛並み)が、ともにはっきり表示されているかで評価する

 HQV Benchmark 1.4では、パッケージに採点用のチェックリストと画質診断のポイントの説明とチェックする画質のサンプルを掲載したドキュメントが付属していたが、HDV Bechmark 2.0のパッケージにはメディアが用意されるだけで、ドキュメント類は付属しない。マーフィ氏は配布コストを削減するためで、チェックリストはWebページからダウンロードできるPDFを印刷して使って欲しいと述べている。メディアはIDTのWebページで購入でき、BD版が24.99ドル、DVD版が19.99ドルになる。

 また、画質診断の方法については、音声解説とサンプル画像を説明した後に、画質テストを再生する「EXPLANATION TEST」が設けられたが、こちらも、一部のテストでは音声とテキストの解説のみで、採点の参考になるサンプル画像は紹介されていない。この点について、マーフィ氏は、評価の参考に使える解説をWebページに後日用意する予定と説明している。

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