IDT、画像補正技術を導入した立体視対応のフレームレートコンバーター説明会

» 2010年08月25日 20時14分 公開
[長浜和也,ITmedia]

2013年には立体視対応テレビが過半数を超える

 「VHD1200」と「VHD2400」は7月23日にリリースされたフレームレートコンバータで、立体視対応とHQVの画像補正技術「HQV MotionSMART」を導入したのが特徴とされる。説明会のために米IDT本社から来日したビデオ&ディスプレイ・オペレーション部門 戦略マーケティング担当シニア・マネージャのデリー・マーフィー氏は、フレームレートコンバータの立体視対応について調査会社のデータを示しながら、「垂直同期クロックが120Hz対応モデルや240Hz対応モデルが今後成長していく」と、その必然性を訴求。日本アイ・ディー・ティー 技術部シニアフィールドアプリケーションエンジニアの鵜澤裕一氏も、「クライアントの多くは、立体視に対応しない廉価なモデルではなく、立体視対応のモデルを望んでいる」と述べる。

米IDTビデオ&ディスプレイ・オペレーション部門 戦略マーケティング担当シニア・マネージャのデリー・マーフィー氏(写真=左)。液晶テレビの垂直同期クロックは、120Hzモデルと240Hzモデルが増え、2012年には半数、2013年には過半数になると予測する(写真=右)

 マーフィー氏は、VHD1200とVHD2400の特徴として、「シングルチップソリューション」「HQV MotionSMART Technologyへの対応」「立体視テレビ対応」「低コスト」を挙げる。VHD1200とVHD2400の違いは、垂直同期クロックがVHD1200で120Hz、VHD2400で240Hzに対応する点だけだ。IDTが説明会で示したブロックダイヤグラムもほぼ共通で、出力がVHD1200がクアッドLVDS、VHD2400で8系統のオクタLVDSになる部分だけが異なる。

説明会で示されたVHD1200(写真=左)とVHD2400(写真=右)のダイヤブロック。両者の構成はほぼ共通だ

立体視対応「HQV Benchmark」も検討中

 HQV MotionSMART Technologyは、フレームレート変換処理における画像劣化を軽減する補正技術で、説明会では、「スポーツの実況で映されるボールのような小さなオブジェクトを正確に追尾して補正」、「(画像描画における)ハロー効果が狭い領域に表れても検知して軽減」、「水平方向、垂直方向へ高速なパンニングをしたときに発生するジッタの軽減」、「格子状のような同じパターンが繰り返される動画で発生する描画の乱れを軽減」「マルチケーデンス補正で発生するジッタの軽減」がサンプル画像で検証された効果とともに紹介された。

 VHD1200とVHD2400では、立体視動画でもHQV MotionSMART Technologyは有効になるとIDTは説明しているが、鵜澤氏によると「左用と右用の映像を区別してから、それぞれの動画においてモーションの検知と補正を行っている」と述べ(ただし、ダイヤブロックでは補正処理が立体視処理の上流に配置されている)、左右の画像が入り乱れて補正されることはないとしている。また、鵜澤氏は、HQVの画質検証ベンチマークテスト「HQV Benchmark」において、立体視を導入した新しいバージョンの製作が同社で検討されていることも明らかにした。

説明会で示されたHQV MotionSMART Technologyの効果。小さなオブジェクトを正確に追尾して補正をかけること可能で(写真=左)、ハロー効果を検知して軽減できる(写真=右)

さらに、斜め方向に高速でパンニングしてもジッタが発生せず(写真=左)、格子状のパターンの動画を補正しても破たんしない(写真=右)

 VHD1200とVHD2400は現在サンプル出荷を行っており、量産版の出荷は第4四半期に予定しているという。1000個ロットにおける単価はVHD1200で25ドル、VHD2400が35ドルとなる。

関連キーワード

立体視 | 説明会 | ディスプレイ


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月21日 更新
  1. Gemini搭載PC「Googlebook」ついに予約開始へ/Anthropic CEOのAI開発減速提言 (2026年09月20日)
  2. モバイルCPU採用のデスクトップPCからデュアル水冷G TUNEまで――過去最大級ブースで魅せたマウスコンピューターの「本気(マジ)」を軣社長に聞く (2026年09月20日)
  3. アイリスオーヤマ、ワイヤレス充電にも対応したエントリー15.6型Androidタブレット (2026年09月18日)
  4. NAND高騰時代を乗り切る「失敗しないSSD選び」とは? TGS2026でキオクシアなどストレージメーカー5社の戦略を追う (2026年09月20日)
  5. 25万以上が訪れるも異例の幕切れとなったTGS2026 MSIのゴッホコラボPCから手軽な配信アプリまで、会場で見つけた注目製品をレポート (2026年09月21日)
  6. PCのストレージ不足解消と高速化に役立つ「キオクシア 2TB 内蔵SSD SSD-CK2.0N4B/R」がセールで10%オフの5万8480円に (2026年09月20日)
  7. 令和の世に“新作”と共によみがえった「NEOGEO AES+」の実機に触れる ASICを再設計して高い互換性を実現 (2026年09月19日)
  8. 通勤とジム通いを両立できるバックパック「マムート セオン トランスポーター 25」がセールで40%オフの1万4413円に (2026年09月20日)
  9. 会議の議事録やメモを効率化できる「iFLYTEK AINOTE Air 2」が1万6000円引きで販売中 (2026年09月20日)
  10. 唯一無二のRTX 5070シングルファンモデルも! 「初回戦略価格」が光るColorful新製品 (2026年09月19日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー