ナナオ、27型ワイド液晶の新機種をPAGE2011で公開――iPad/iPhoneとの色合わせもRGB LEDバックライト搭載機も参考出展(1/2 ページ)

» 2011年02月02日 19時45分 公開
[前橋豪,ITmedia]

印刷物だけでなく、新デバイスとのカラーマッチングも提案

PAGE2011のナナオブース

 ナナオは2月2日、印刷・メディア業界の総合展示会「PAGE2011」において、2560×1440ドット表示に対応する27型ワイド液晶ディスプレイの新機種「ColorEdge CG275W」と「FlexScan SX2762W-HX」を初めて公開した。これら2製品は1月27日に発表済みで、SX2762W-HXは2月9日、CG275Wは3月23日に発売される予定だ。PAGE2011の会期は2月4日まで。

 同社ブースでは、液晶ディスプレイのカラーマネージメントセミナーが盛況だったが、展示機のメインは、プロフェッショナルフォトや出版など厳密な色再現性が求められる用途向けのカラーマネジメント対応モデル「ColorEdge CG275W」だ。27インチiMacとColorEdge CG275Wを並べて、超高解像度のデュアルディスプレイ環境として使用する例のほか、新しい試みとして、ColorEdge CG275WとiPad/iPhone 4内蔵の液晶ディスプレイをカラーマッチングする参考展示が行われていた。

 具体的には、別売の外付けセンサーでiPad/iPhone 4内蔵ディスプレイの色度、ガンマ、輝度(自動輝度調整はオフにして手動で設定)といった値を測定し、その測定値をColorEdge専用キャリブレーションソフトの「ColorNavigator」に目標値として入力、キャリブレーションを実行し、ColorEdge CG275WとiPad/iPhone 4の表示を近づけるという手順で、カラーマッチングを行った(現状ではColorNavigatorのプリセットとして、iPad/iPhone 4用の設定を選べるようにするといったアップデートの予定はないという)。

 今回の展示でiPad内蔵ディスプレイを測定したところ、sRGBの色域に比べて、赤がやや狭く、青が広く、緑もずれており、ガンマが2.65程度あるなど、発色のクセがあったという。例えば、色再現性にこだわったiPad用アプリの開発や、写真集/画集といった電子書籍などの制作を考えた場合、印刷業界標準のAdobe RGBやPC業界標準のsRGBといった色域とは異なる発色でユーザーが画面を見ることになり、通常の液晶ディスプレイで開発したアプリが制作側の意図しない色で表示されてしまうことが懸念される。

 そのため、今後はiPad/iPhoneといった特定のデバイスで表示する専用アプリなどの開発などにも、カラーマネジメント対応の液晶ディスプレイが有用ではないか、とナナオは提案する。開発当初からiPadとカラーマッチングした設定でColor Edgeを使うことで、アプリを開発し、ある程度開発が進んだところでiPadに表示させ、それを見て色校正し、アプリの色を変更し、再びiPadに表示といったワークフローの改善や効率アップが期待される。

27インチiMacと「ColorEdge CG275W」を並べて高解像度のデュアルディスプレイ環境として使用する例では、iMacにツールパレットや資料を表示し、ColorEdge CG275Wでフォトレタッチなど色を扱う作業をすることを想定している(写真=左)。ColorEdge CG275WをiPadやiPhone 4とカラーマッチングし、同じ写真を表示した展示(写真=中央/右)

ColorEdge CG275Wと同時に発表された汎用液晶ディスプレイのフラッグシップモデル「FlexScan SX2762W-HX」も展示(写真=左)。FlexScan SX2762W-HXで利用できるオプションのカラーマッチングツール「EIZO EasyPIX」は、2月9日に配布される最新版ソフトウェア(ver.2.0)を導入することで、目標値(輝度、色温度、色再現域、ガンマ)を数値指定してのキャリブレーションも可能になる(写真=中央)。ColorEdge CG275WとFlexScan SX2762W-HXに採用された新スタンドのFlexStand 2は、スイベル範囲が左右で各172度に広がり、チルトや昇降、右回り90度回転による縦位置表示にも対応する

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