英文の書類や文章を読むとき、分からない単語などがあったらどうするか。
とりあえず「英和・英英辞典」などを参照する。もっとカンタンな方法は? 昨今は「電子辞書」という便利な機器がかなり普及しているし、Webサイトの英文であれば「ググッちゃう」ことでたいていは済んでしまうかもしれない。
そんな状況のもと登場した上海問屋の「1-クリック ディクショナリー」(DN-DX2E)は、辞書検索において新しい“探し方”ができるPC用辞書ツールである。早速、使ってみよう。
1-クリック ディクショナリーは、先端に小型カメラを備え、そのカメラに写る英文・英単語をWeb辞書サイトでそのまま検索できる機器だ。本体サイズは63(幅)×85(奥行き)×50(高さ)ミリ、重量は約70グラム。小型マウスを扱うかのように握って操作する。対応OSはWindows 7/Vista/XP(SP2以降)となる。
搭載するカメラは約30万画素で、最大640×480ドットの静止画を撮影可能。PCとUSB接続することで、PCからWebカメラの1つとして認識される。写るものを認識し、それが英単語であればWeb経由でそのままその意味や発音を調べられる──という仕組みだ。
使い方はカンタン。書類や書籍の調べたい単語の部分にガイドを合わせて、本体のボタンを押すだけ。英文OCR(光学式文字認識)機能付きの付属ソフトウェアにより、英単語認識→Web辞書サイトなどで検索してブラウザで表示してくれる。日本語翻訳を含めて300以上のWeb辞書サイトがプリセットしてあり、用途に応じて切り替えられる。
単語の認識範囲には以下の条件がある。
こちらは、よくあるOCRソフトと英単語においては同程度(か、それ以下)の使い勝手といった印象だ。試した範囲では、白地に12ポイント前後の黒い文字列で印刷された紙資料のものがもっとも認識精度がよかった(まぁ……これは無難なところで、当たり前だが)。
本機は、冒頭で述べた電子辞書やWeb辞書サイトの“中間”を補う使い勝手を果たすと言える。
書類や書籍など、印刷された英文を参照しながらPCでリポートを作成するシーンにおいてもほどほど手間なく調べられ、かつ「コピー&ペースト」ができることがメリットだ。これにより、PCでの作業効率をかなり高められることだろう。
また、この時期ならではのこじつけではあるが、新入学お祝いとしてプレゼントするのも悪くはないのではと思う。
今回の出費 | |
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1-クリック ディクショナリー | 5999円 |
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