日本HPのコンシューマ向けノートPCラインアップに加わった「HP Pavilion dv6-6000」は、インテル最新の“Sandy Bridge”システムを採用した、15.6型ワイド液晶を搭載するノートPCだ。
直販モデルは、BTOによるカスタマイズに対応するが、選択するボディカラーによって、CPUや機能が大幅に異なっている。Core i7と外部GPUを搭載するハイスペックなダークアンバーボディの「プレミアムライン」と、エスプレッソブラックのボディにCore i5/Core i3を搭載した「スタンダードライン」という、実質2つのシリーズで展開していると考えたほうが分かりやすい。
今回は「プレミアムライン」の中でもハイスペック構成のモデルを評価機として入手することができた。性能や使い勝手を検証していこう。
「ダークアンバー」と呼ばれるデザインのボディは、天板とパームレストにアルミ素材を採用し、側面をシルバーで縁取っている。アルミ素材にはアルマイト処理を施し、ヘアライン加工で高級感ある質感に仕上げている。
ボディのサイズは、378(幅)×250(奥行き)×32〜39.5(高さ)ミリだ。15.6型ワイド液晶を搭載したノートPCとしては若干小さめの部類に入るだろうか。重量も約2.63キロと比較的軽量だ。
底面部に搭載するリチウムイオンバッテリーの容量は55ワットアワー(10.8ボルト)で、バッテリー駆動時間は約5.5時間(公称値)と長い。万が一の停電などがある際にも心強い駆動時間といえる。
付属するACアダプタは120ワットタイプでサイズは63(幅)×148(奥行き)×36(高さ)ミリ、重量約520グラム(ケーブル込み815グラム)とかなり重くてかさばる。これはハイスペック構成のモデルだけに仕方のないところだろう。
基本システムには、開発コードネーム“Sandy Bridge”こと第2世代のモバイル向けCore iシリーズを採用する。スタンダードラインのモデルでは、デュアルコアのCore i5/Core i3だが、このプレミアムラインではより高性能なクアッドコアのCore i7を搭載する。
Core i5/Core i3に比べてマルチスレッド処理性能に優れており、クリエイティブな用途や3Dゲームなどに向く。BTOではCPUを2種類から選ぶことができ、メニューにはCore i7-2720QM(2.2GHz)とCore i7-2630QM(2.0GHz)が用意されている。いずれもTDPは45ワットだ。チップセットはIntel HM65 Expressを採用している。
グラフィックス性能の高さも特徴だ。CPUが内蔵するIntel HD Grapchics 3000に加えて、外部GPUとしてAMD Radeon HD 6770M(ビデオメモリ1Gバイト)を標準で搭載しており、自動/手動でのGPU切り替えに対応している。標準ではACアダプタ駆動時にRadeon HD 6770Mが利用され、バッテリー駆動時には自動的にIntel HD Graphics 3000に切り替わるようになっているが、手動で切り替えることも可能だ。
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