基本システムは引き続き、開発コード名「Sandy Bridge」こと第2世代Core iシリーズのモバイル向けシステムを採用している。本体をスリムボディにまとめるため、低消費電力で発熱の低いモバイル向けCPUとチップセット、メモリを利用して発熱を抑えつつ、比較的発熱の差が小さいHDDはデスクトップ向けの3.5インチHDDを搭載し、大容量のストレージ領域を確保した。2011年夏モデルでは、標準仕様モデル全機で2Tバイト(5400rpm)の大容量HDDを内蔵した点が新しい。
標準仕様モデル最上位機のVPCL229FJ/Bは、CPUがクアッドコアのCore i7-2630QM(2GHz/最大2.9GHz、3次キャッシュ6Mバイト)、チップセットがIntel HM67 Express、メモリが8Gバイト(4Gバイト×2、PC3-10600)、グラフィックス機能がNVIDIAのGeForce GT 540M(グラフィックスメモリ1Gバイト)だ。2011年春モデルの標準仕様モデル上位機「VPCL219FJ/W」と比べても、メモリ容量が2倍に、グラフィックス機能は3D描画性能のより高いGPUへと進化した。
ボディ右側面には、1層BD-R最大6倍速、2層BD-R最大4倍速の記録、1層/2層BD-REへの最大2倍速書き換えなどに対応した記録型Blu-ray Discドライブを搭載している。こちらの光学ドライブもモバイル向けのスリムタイプだ。
通信機能は、1000BASE-Tの有線LANのほか、IEEE802.11b/g/nの無線LAN(最大送受信150Mbps)とBluetooth 3.0+HSを装備。また、HDMI入出力(3D対応)のほか、2基のUSB 3.0、3基のUSB 2.0、IEEE1394a(4ピン)、メモリースティック デュオスロット(PRO-HG、マジックゲート対応)兼SDメモリーカードスロット(SDXC/SDHC対応)など、本体装備のインタフェースも実に充実している。
液晶フレームの上部には、高感度に強く、暗い室内でもノイズの少ない静止画/動画が撮影できるExmor CMOSセンサーを搭載したHDウェブカメラ(有効画素数131万画素)も内蔵する。
OSには64ビット版のWindows 7 Home Premium(SP1)を導入しており、フォトレタッチソフトの「Adobe Photoshop Elements 9」や動画編集ソフトの「Adobe Premiere Elements 9」、オフィススイートの「Microsoft Office Home and Business 2010」といった定番ソフトもプリインストールしている。
前述のGigaPocket DigitalやVAIOホームネットワークビデオプレーヤーをはじめ、ASSISTボタンで起動するサポートソフトの「VAIO Care」、3D対応手書きお絵かきソフト「Family Paint 3D」、リコメンド機能付きのメディアプレーヤー「Media Gallery」、写真や動画の整理・編集・保存が行える「PMB VAIO Edition」など、工夫を凝らしたVAIO独自のソフト群も魅力だ。
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