“キミに使いこなせるか?”と挑まれている……ようだ──「Windows 7 ケータイ F-07C」の可能性を探る(後編):Windowsであることが重要なのだよ(2/4 ページ)

» 2011年07月02日 13時00分 公開
[石川ひさよし(撮影:矢野渉),ITmedia]

バッテリー動作時間は……正直短め ただ、工夫次第でなんとかなる

photo バッテリーは3.7ボルト/1400mAhのリチウムイオン型。よくある携帯電話のそれとほぼ同サイズである。富士通の省電力技術ノウハウを集結し、超低消費電力化と待機電力ゼロを実現したという。動作電力はわずか1.5ワットである

 モバイルPCとして気になる点、それはバッテリー動作時間だ。

 F-07Cは、Windowsモードで公称約2時間動作するとある。ただ、無線LANアクセスポイントに接続してWebサイトをいろいろ見つつ、さらにいろいろいじっていると(評価機においては)1時間強で残量警告が表示された。「BBench 1.01」(海人氏作)を用いて10秒ごとにキーボード入力、60秒ごとに無線LAN(IEEE802.11g)によるWebサイト巡回(10サイト)を行う設定で計測したところ、約61分動作したのちケータイモードに移行した(Windowsモードでバッテリー残量が少なくなると、自動的にケータイモードに切り替わる。同じくケータイモードにおいてバッテリー目盛りが1まで減ると、Windowsモードには移行できなくなるようだ)。

 なお、BBenchでの表示によると、普段のPCのようにじわじわ残量が減っていくのではなく、30分前後経過までは100%表示のまま維持しつつ、急にカクッと残量が50%ほどに落ちる動きを見せた。こちらは(ひんぱんに残量チェックしないことで)少しでも低消費電力で動作させるための取り組みなのかもしれないが、詳細は不明だ。

 ケータイモードにおいては約600時間の連続待受(3Gの場合、以下同)、約370分(6時間10分)の連続通話が可能とあるので、こちらは携帯電話としてみれば十分だが、Windowsモードでは昨今のモバイルデバイスからするとバッテリー動作時間はかなり短いという印象だ。ただし、バッテリー動作部分については発売前の評価機であるため、製品版と異なる可能性は十分ある。あくまで参考値として見てほしい。

 さておき、搭載するバッテリーは3.7ボルト/1400mAhの仕様で、単体重量はたった30グラム(よくあるケータイのバッテリーとほぼ同じだ)。そして出力電圧がケータイと一緒なのに、そのままWindows 7搭載PCとして動いてしまうなんて……。さらに本体に付属する充電用のACアダプタは5ボルト/1A出力のUSB端子出力仕様となる。本体とはUSB A−Micro USBケーブルで接続する。

photo ほかのPCにUSB接続すると表示された画面。バッテリーの充電は行われないが、給電できるので動作時間の延長が可能だった

 ……ということは、本機はUSB給電できるということだ。

 付属のUSB ACアダプタを使うと動作しながら充電が可能、一方、規格上最大500mA出力となるほかのPCのUSB 2.0ポートに差すと「給電はできても、充電できない」という旨の警告表示が出る。この状態は充電こそされないが、上記と同様の使い方で1時間を超えてもバッテリー残量は(表示上では)減らなかった。(想定範囲外の利用となるのは十分留意すべきだが)USB端子より1A以上を出力できる汎用ポータブルバッテリーなどを用いれば、この弱点はかなり緩和できる可能性が高い。USB給電ができるか否かでモバイル時の利便性は大きく変わる。PCなのにスマートフォンやポータブル機器のようにそれができてしまうF-07C、改めてかなりすごいと思う。

 ちなみに、内蔵バッテリーも1つ約30グラムと小型軽量。ノートPCやスマートフォンを複数台携帯するようなモバイルユーザーならあってないような重さだ。1個1時間として、10個で10時間。それでも重量はプラス300グラムである。……かなり強引だが、こういう運用方法もできる。


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