「日本ユーザーには7型サイズ」──イー・アクセス×シャープが推進する、タブレットの“GALAPAGOS”市場:3G内蔵モデルなし、本体単体でも販売(2/2 ページ)

» 2011年08月03日 20時00分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
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「本体単体でも販売」──一般層にも、ハイコンシューマーにも訴求可能

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 A01SHは、シャープがイー・アクセスに納入する機器。つまり、「イー・アクセスのGALAPAGOS(A01SH)」という製品になる。販売はイー・モバイルショップを含む街の家電量販店の携帯電話コーナーで行われる。テザリング機能付きスマートフォンやポータブル無線LANルータを含むイー・モバイル通信契約とのセット契約が基本的な訴求方法だが、通信契約を必要としない「本体単体の販売」も行うという。販売価格は8月3日現在未定としたが、単体販売するのは少し意外だった。

 「単体で購入できるようにする。価格は現在議論中だが、少なくとも同等機能を持つデバイスと同程度かそれ以下とする競争力のある価格にするつもり。その理由は、回線契約がいくつ必要かをユーザー目線で改めて考えたため。まずはメインのスマートフォンか携帯電話、次にデータ通信。それに加えて、タブレット用に3つめ……となるのは一般層にはどうしても考えにくい。このため、データ通信は1つめか2つめのテザリング機能で済ませられるようにするのが自然と思う。イー・アクセスの端末や料金プランなら(Pocket WiFiなどで)これも簡単にできるし、すでにPocket WiFiのユーザーなら、手軽に本体だけ買い足して使ってもらえるよう訴求することもできる」(イー・アクセスの阿部副社長)

 ビジネスシーンへの導入については、イー・アクセスとシャープもさすがにOfficeファイルを扱え、外部ディスプレイ出力機能でプレゼンテーション用途にもとりあえず使えるだけでバッチリとは思っていないと思う。シャープには、同じようなコンセプトを訴求したMID「NetWalker」シリーズも存在し、(リテラシーの高い層にはファンも多いが)残念ながら一般層に広く普及・訴求はできていない例もある。ただ、とりあえずコンシューマー層/ビジネスコンシューマー層への訴求においては、販路もWebや一部量販店での注文となっていたこれまでの専用機器の方法より、家電量販店の“いい場所”にあるイー・モバイルの携帯販売コーナーで買える方が容易であり、目に留まるシーンも増える。対応端末が増えることで、TSUTAYA GALAPAGOSへの流入促進ももちろん期待できると思われる。


photo ワイヤレスジャパン2011で示されたイー・アクセスの2011年度端末投入計画

 イー・アクセスは音声ARPUの3倍となるスマートフォンARPU(約5300円)を確保するべく、スマートフォン/タブレット機器の大幅なラインアップ強化(5機種以上の機器を投入)を図る2011年度計画を立てている。A01SHの想定ユーザーは「30〜40代のビジネスコンシューマー層、そしてその層と同じ位のボリュームでPCレスな女性層も獲得したい。さらにはクルマやリビングルームで使うファミリー層も想定する」(イー・アクセスの阿部副社長)とする。

 単体販売されるから、通信は別の通信事業者で──と考察できるリテラシーレベルの層は別にして、これら一般層に対して家電量販店のイー・モバイルコーナーで販売するなら、その販売員は確実に“持っていないならPocket WiFiなどとのセット購入がお得”と勧めると思われる。例えば、2年の通信契約で本体価格を値引く特典、1つの契約で本機以外でも複数の機器で使える──などといったセールストークを展開しつつ、その契約率は意外に高いと予想しているようだ。「単体購入だけされる──とは思わない。テザリング対応スマートフォンやPocket WiFiとセット購入される割合もだいたい計算済み」(説明員)。

 タブレットデバイスの一般層への普及推進策は各メーカーがあの手この手を使うが、iPadシリーズを除いてスマートフォンと同等の認知度まで達したとは言いがたい。かつて「100円PC」としてNetbookをプッシュしたように、シャープと組んだイー・アクセスはタブレットデバイスをどううまく訴求していくだろうか。


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