レビュー
» 2011年08月09日 11時30分 公開

“テレビよし、省スペースよし、価格よし”の新作ボードPC――「FMV ESPRIMO FH56/DD」を試すやっぱり気になる“地デジ”PC(1/4 ページ)

「FMV ESPRIMO FH56/DD」は、富士通の新型ボードPC。3波ダブルチューナーやBDXL対応BDドライブなど、充実の装備とコストパフォーマンスのよさに注目したい。

[望月瞬(撮影:矢野渉),ITmedia]

ホーム&パーソナルにぴったりの省スペースな液晶一体型PC

富士通の20型液晶一体型PC「FMV ESPRIMO FH56/DD」

 ここ数年、個人や家庭のPCユーザーでは、省スペースな液晶ディスプレイ一体型デスクトップPC、いわゆる“ボードPC”が人気だ。アナログ停波に伴い、地上デジタル放送の導入ニーズもあったにしろ(デジタルチューナー搭載モデルが増えて売れ筋になった)、家庭や個人にとって、こうしたボードPCはいろいろな面で使いやすい。

 据え置きタイプのノートPCと比較されることも多いが、ボードPCならば20型ワイド以上の大画面モデルがそろっている点が1つの魅力だ。最近のモデルはワイヤレスキーボード/マウスが標準で付属したり、配線類を本体側面に集中できる製品が多いので、すっきり設置できるのもうれしい。持ち運びやバッテリー駆動はできないものの、家庭内における持ち運び用途には、別のノートPCや、スマートフォン、タブレットデバイスで事足りるという人も多いのではないだろうか。

 そこで今回取り上げる富士通の「FMV ESPRIMO FH56/DD」(以下、FH56/DD)だが、結論を先にいってしまうと、スペックや機能がバランスよくまとまっており、コストパフォーマンスも高いボードPCだ。テレビ機能は、地上/BS/110度CSデジタルの3波ダブルチューナーを備える。液晶ディスプレイは20型ワイドで、それほど大画面というわけではないが、逆に大きな設置スペースを必要としないのは利点だろう。本体カラーとしては、シャイニーブラック、スノーホワイト、ワインレッドの3色が用意されている。

 ボディデザインはシンプルだ。両サイドの2本の足と背面のスタンドで立たせるタイプで、10度から最大30度のチルト調整が可能。本体サイズは、最小傾斜時で494(幅)×170(奥行き)×383(高さ)ミリ、最大傾斜時で494(幅)×260(奥行き)×348(高さ)ミリ、重量は約6.7キロだ。前面下部にはステレオスピーカー(オンキヨー製)があり、設置面とのすき間に付属のワイヤレスキーボード/マウスを潜り込ませておける。

フォトスタンドを大きくしたようなシンプルなボディデザインを採用(写真=左/中央)。前面下部のすき間に、付属のワイヤレスキーボード/マウスを収納できる(写真=右)。スピーカーはオンキヨー製で、臨場感を高める高音質化技術「DTS Surround Sensation | UltraPC」もサポートする。PCの電源がオフの場合でも、音声入力した音楽などをスピーカーで鳴らすことが可能だ

モバイル向けのインテルプラットフォームを採用

 スペックをまとめると、インテルのモバイル向けプラットフォーム(開発コード名:Huron River)を採用しており、CPUはデュアルコアのCore i5-2520M(2.5GHz/最大3.2GHz/3次キャッシュ3Mバイト)だ。Sandy Bridge(開発コード名)世代のCore i5で、動作クロックをダイナミックに上下させるTurbo Boost 2.0や、1コアで2スレッドを同時に実行するHyper-Threadingに対応している。

 チップセットはIntel HM65 Expressを採用し、グラフィックス機能はCPU内蔵のIntel HD Graphics 3000を使う。

CPU-Zの情報表示(画面=左)。CPUはTDP(熱設計電力)が35ワットのデュアルコアCore i5-2520M(2.5GHz/最大3.2GHz/3次キャッシュ3Mバイト)だ。GPU-Zの情報表示(画面=右)。グラフィックスはCPU内蔵のIntel HD Graphics 3000を利用する

 メモリはPC3-1066のDDR3 SO-DIMMを4Gバイト(2Gバイト×2)、ストレージは2Tバイトの3.5インチSerial ATA HDD(5400rpm)だ。光学ドライブはスリムタイプで、BDXL対応のBlu-ray Discドライブを装備する。最大128Gバイトの追記型片面4層BDメディアに書き込める(2011年8月9日時点では、100Gバイトの片面3層BDメディアが発売済みで、4層BDメディアはまだない)。

背面のネジ止めされたカバーを外すと、2基のSO-DIMMスロットにアクセスできる(写真=左)。出荷時のパーティション構成を見ると、回復パーティションのほか、CドライブとDドライブに約921Gバイトずつ割り当てられていた(画面=右)

 プリインストールOSは64ビット版のWindows 7 Home Premium(SP1)で、オフィススイートはOffice Home and Business 2010が付属。セキュリティスイートとしては、シマンテックの「Norton Internet Security 2011(90日版)」をプリンストールしているほか、内蔵HDDからトレンドマイクロの「ウイルスバスター 2011 クラウド(90日版)」をインストールすることもできる(同時に使えるのはどちらかのみ)。

 そのほかのプリインストールソフトは、CD/DVD/BDライティングソフトの「Roxio Creator LJ」、ディスク再生ソフトの「Corel WinDVD BD 2010」、動画編集ソフトの「Corel Digital Studio for FUJITSU」、はがき作成ソフトの「筆ぐるめ Ver.18」などだ。また、「広辞苑第六版」をはじめとした辞書/辞典、ゲームなども豊富にプリインストールされている。付属ソフトがやたらと充実しているのは、富士通製PCの特徴でもある。

FH56/DDのデバイスマネージャ画面

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年02月23日 更新
  1. デルのプレミアムノートPC「XPS」に2024年モデル Core Ultraプロセッサを搭載してパワーアップ (2024年02月21日)
  2. トラックパッド付きで実売1万円台後半! 保護性能もピカイチな第10世代iPad用のUAG製Bluetoothキーボードケースを試す (2024年02月22日)
  3. マウス、Core i7+RTX 4070搭載ミニタワー型ゲーミングPCを約7万円引きで販売 (2024年02月21日)
  4. スマートホームを一括管理できるコントロールパネル「Amazon Echo Hub」登場 Amazon.co.jp限定販売で2万5980円 (2024年02月21日)
  5. もっと早く知りたかった? 壁面の照明スイッチにボットを簡単取り付けできるオプション2製品を試す (2024年02月20日)
  6. アイロボットが「ルンバ」のサブスクサービスを刷新 サブスクマニアも絶賛するその内容は? (2024年02月22日)
  7. デル・テクノロジーズがKITTE丸の内にポップアップストアを開設 約90種類のPCやアクセサリーを手に取って試せる! (2024年02月22日)
  8. “40年前の名機”をオマージュした「AYANEO Retro Mini PC AM01」をセットアップした (2024年02月21日)
  9. リンクスがBlackview製12型Androidタブレット「Blackview Tab18」の国内取り扱いを開始 (2024年02月22日)
  10. ポータブルゲーミングPCのポート不足はこれで解消! アイ・オーの「USB Type-Cドック」を使って分かったこと (2024年02月20日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー