Ultra Durable 4 Classicで定める品質項目は、「防湿」「防静電」「防電断」「防熱」の4種類がある。防湿の実現では、季節による湿度変化からマザーボードを守るために、PCB基板に“新開繊”クロス方式を採用する。新開繊クロス方式は、繊維の網目にあるすき間を従来から減らすことで湿気が基板内に進入すること防ぐ。このことで、湿気が高い環境でも基板内のショートからシステムを保護する。
防静電では、強い静電気の印加による損傷からマザーボードに実装するチップを守るため、搭載するICを従来のマザーボードで使われているチップから、耐静電特性のあるチップへ変更することで約3倍に高めている。防電断では、突然の停電で受ける影響を最小限にとどめるため、BIOSをDual BIOSとしてバックアップBIOSによるリカバリーを可能にするとともに、瞬間的な電断のあとに電力供給が復活したときに起きる急激な電流増加にも耐えられるようにしている。
防熱は、マザーボードに実装した部材の発熱を抑えることで安定動作を図るもので、採用部材は高温環境でも動作を保証するだけでなく、高効率の低RDS(on) MOSFETの採用で稼働時の温度を下げるようにする。


。,,耐静電特性を持つICの採用で静電気に対する耐性が3倍となった(写真=左)。瞬間的な電断では、供給回復時における急激な電流増加に耐える耐サージ特性ICを採用する(写真=中央)。基板温度を抑えて安定動作を実現するため、発熱の少ない低RDS(on) MOSFETを実装した(写真=右)Ultra Durable 4 Classicを採用したマザーボードは、日本ではま登場していないが、台湾 GIGABYTEは、採用モデルとしてIntel H61 Expressチップセット搭載の「GA-H61M-DS2」を8月30日に発表している。また、ほかのチップセット搭載マザーボードについても、新しい品質基準に準拠したモデルが登場する可能性があると日本ギガバイトでは述べている。
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