個人/家庭向けのプリンタと同様、ビジネス向けモデルでもマルチファンクション化(複合機化)の傾向は強い。単機能モデルは姿を消しつつあるのだが、エプソンはコンセプト的なモデルから実用的なモデルまでA4単機能モデルを数多くラインアップしている。
最新の「PX-B700」は、オプションの増設カセットを利用することで、上下2段の給紙カセットと後部トレイに最大580枚(250枚+250枚+80枚)用紙がセットできる。A4単機能モデルの中でも印刷枚数が多いのが特徴で、標準カートリッジで約1200ページ、大容量カートリッジでは約3400ページとインクジェットプリンタの中でも大量印刷が可能だ。自動両面印刷と有線LANも備える。
「PX-203」は小型軽量で自動両面印刷と有線LAN/無線LANを標準搭載しつつ、1万円ちょっとで購入できる圧倒的なコストパフォーマンスが魅力のモデルだ。5万円半ばのページプリンタを5人で共有して使うのであれば、PX-203を複数台買ってしまうという手もある。
「PX-K100」と「EC-01」はコンセプトモデル的な意味合いの強い製品といえる。PX-K100はモノクロ印刷専用モデルで、大容量カートリッジ2本をセットにして約2000ページの印刷が可能だ。自動両面印刷や有線LANを標準搭載し、実売1万円台半ばという低価格がポイントとなる。
EC-01は、ユーザー自身の手ではインク交換ができない珍しいモデルだ。その代わりに、印刷可能枚数は約8000枚とインクジェットプリンタでは非常に多い。また、インクカートリッジをなくすことで、環境にも配慮している。ただし、4色とも染料インクなので、顔料インクに比べて普通紙印刷時のにじみが発生しやすい点は注意が必要だ。
今回紹介したA4インクジェットプリンタ | ||||
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メーカー名 | エプソン | エプソン | エプソン | エプソン |
製品名 | PX-B700 | PX-203 | PX-K100 | EC-01 |
最大印刷解像度 | 4800×1200dpi | 5760×1440dpi | 1440×720dpi | 1440×1440dpi |
インクの種類と色数 | 顔料4色 | 顔料4色 | 顔料1色 | 染料4色 |
プリント速度(モノクロ/カラー) | 約16ipm/約11ipm | 約15ipm/約7.2ipm | −/約16ipm | 約3.3ipm/約3.3ipm |
自動両面印刷 | 標準対応 | 標準対応 | 標準対応 | − |
ネットワーク対応 | 標準対応(有線LAN) | 標準対応(有線LAN/無線LAN) | 標準対応(有線LAN) | オプション |
給紙枚数(標準) | 330枚 | 250枚 | 250枚 | 100枚 |
最大給紙枚数 | 580枚 | 250枚 | 250枚 | 100枚 |
本体サイズ(幅×奥行き×高さ) | 460×420×284ミリ | 445×330×154ミリ | 445×330×154ミリ | 430×341×170ミリ |
重量 | 約10.9キロ(消耗品含まず) | 約4.5キロ(消耗品含まず) | 約4.6キロ(消耗品含まず) | 約7.0キロ(消耗品含む) |
消費電力 | 約22ワット、スリープモード時2.2ワット | 約16ワット | 約18ワット、スリープモード時約2ワット | 約10ワット、スリープモード時約2ワット |
実売価格 | 3万円台半ば〜4万円前後 | 1万円前後〜1万円台半ば | 1万円前半〜1万円台半ば | 5万円台後半〜6万円台半ば |
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