Androidタブレットでもキーボードが欲しい人へ――「Eee Pad Slider SL101」徹底検証普通のタブレットはいりません(4/5 ページ)

» 2011年10月24日 16時30分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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実用性の高いプリインストールアプリ群

 ソフトウェア面もTF101と同等だ。前述した日本語入力ソフトのほか、Webストレージ(MyContent)、リモートデスクトップ(MyDesktop)、マルチメディアコンテンツ配信サービス(@Vibe)にアクセスするための「MyCloud」、家庭内ネットワークのDLNA対応機器やPCと映像/音楽コンテンツの共有が行えるDLNAサーバ/クライアント「MyNet」と、PCやほかのデジタル機器との連携をスムーズに行うためのソフトがそろっている。

 MyCloudに含まれるリモートデスクトップソフトにはSplashtop Remoteを採用しているが、この使い勝手は非常に優秀で、LAN内のWindowsやMacをタブレットと同じ感覚で操作できる。

「MyCloud」からは、Webストレージ(MyContent)、リモートデスクトップ(MyDesktop)、マルチメディアコンテンツ配信サービス(@Vibe)などにアクセスできる(画面=左)。インターネットラジオスタイルの音楽ストリーミングサービス「AUPEO!」を利用し、ネットオーディオコンテンツが楽しめる「asus@vibe」(画面=右)

My Cloudに「My Desktop」として含まれるリモートアクセスツール「Splashtop Remote」は、LAN内のPC(無料配布のSplashtop Streamerのインストールが必要)を、タブレットと同じようにマルチタッチ&ハードウェアキーボードを使ってリモートで操作できる。設定も容易でレスポンスも快適だ

 また、Microsoft Office互換アプリの「Polaris Office」も標準搭載しており、Word、Excel、PowerPointのファイル閲覧や編集に対応する。デフォルトのAndroid 3.1環境では、日本語フォントの表示が見にくく、キーボード入力を行う際に確定前の検索候補を正常に表示できないなどといった欠点があるが、Android 3.2.1にアップデートすると、こうした問題が改善される。簡易Officeビュワーとしては十分で、こういったソフトがプリインストールされている点はPCに慣れたAndroid入門者にはとっつきやすい。

 電子書籍を整理するための「MyLibrary」、オンライン電子書籍ストア「BookLive!」の専用アプリ「Booklive!Reader」もプリインストールされている。

 本体に接続したUSBストレージやメモリカード内のファイルコピー、移動、削除が行えるオリジナルのファイル管理アプリ「ファイルマネージャ」も装備している。

 Android 3.xではOS標準のファイラーが用意されていないため、このような形でPCやほかのデジタル機器から簡単にデータを取り込める機能が用意されているのはありがたい。もちろん、PCに付属のUSBケーブルで接続して、データのコピーや移動、削除などを行うことも可能だ。

Microsoft Office互換アプリの「Polaris Office」は、デフォルトのAndroid 3.1では、ひらがな/カタカナがゴシック、漢字が明朝体の表示でほかのフォントが選べず、見た目がよくないのは残念だ(画面=左)。Android 3.2.1にアップデートすることで、表示がかなり改善される(画面=中央)。USBストレージやメモリカードなどとデータのコピー/移動を行なえる「ファイルマネージャ」(画面=右)

※Android 3.2.1にアップデートすると、Polaris Officeの表示問題が改善されることが判明したため、加筆修正しました(2011年10月25日14時30分追記)

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