「デザイン重視ならこちら」と日本エイサーが勧める「Aspire S3」に触れてみたAcer book air?(3/4 ページ)

» 2011年11月18日 17時30分 公開
[林.佑樹(撮影:矢野渉),ITmedia]
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TDP 17ワットの“Sandy Bridge世代”CPUで、処理能力は上々なり

 インテルが掲げるUltrabookのコンセプトには、「薄型ボディに搭載できる省電力CPUを搭載すれど、高い性能を発揮できること」というような趣旨がある。はたして、Aspire S3の性能はどうなのだろうか。評価機ということで、競合するほかのUltrabookと数値を並べた比較はしないが、TDP 17ワットのCPUながら、軽めのオンラインゲームなら十分動くし、Webブラウザベースのカジュアルゲームはなおのこと安心して遊べる。オフィスアプリ関連の動作も機敏だ。

ベンチマークテスト スコア
PCMark 7 PCMarks 1514
Lightweight 1212
Productivity 780
Creativity 3102
Entertainment 1618
Computation 5924
System storage 1331
PCMark Vantage PCMarkSuite 3643
Memories 2504
TV and Movies 2781
Gaming 2720
Music 3517
Communications 3430
Productivity 2868
HDD 3297
3DMark 06 3DMark 3031
SM2.0 1062
SM3.0 1243
CPU 1716
CrystalDiskMark 3.0.1b (1000M) Read Seq 69.34
512k 23.58
4k 0.278
4k QD32 0.591
Write Seq 71.72
512k 23.81
4k 0.688
4k QD32 0.567
ストリートファイターIV ベンチマーク(低負荷設定) 1280×720ドット Score 7331
Averege FPS 28.43
ストリートファイターIV ベンチマーク(高負荷設定) 1280×720ドット Score 4140
Averege FPS 11.99
モンスターハンターフロンティアベンチマーク【絆】 1280×720ドット Score 1386
モンスターハンターフロンティアベンチマーク【大討伐】 1280×720ドット Score 1242

 BBench 1.01(海人氏作)で測定したバッテリー駆動時間も興味深い。電源プランを「バランス」にして測定した場合で4時間38分。電源プランを省電力にした場合は7時間26分という結果になった。実際の利用では、液晶ディスプレイの輝度を電源プランの標準設定から明るく変更するケースも多いと思うが、それでも、5〜6時間の動作は可能だろう。

独自機能の「Acer Instant On」と「Acer Instant Connect」をチェック

 日本エイサーがAspire S3に導入した独自機能として「Acer Instant On」「Acer Instant Connect」がある。

 「Acer Instant Connect」は、復帰したPCが短時間で無線LANを使用可能にする機能で、スキャン中に使用可能なアクセスポイントを発見した場合は、それ以降のスキャンを中断し、先に見つけたアクセスポイントを利用して無線LANを接続する。Acer Instant Connectの動作を動画に残してみようと思ったのだが、最速2.5秒で接続されるため、復帰した時点で接続が完了しているので動画に撮る余裕もないほどだ。

 「Acer Instant On」は、システムメモリに展開しているデータをフラッシュメモリに保存することで、休止状態からの復帰を短時間で行う機能だ。本体に「Acer Instant On」専用のSSDを搭載しており、デバイスマネージャー上からもその存在が確認できる。この機能が有効化されるのは、スリープから8時間経過して休止状態になったときで、この状態から約6〜7秒で復帰する。スリープ状態からの復帰は約1.5〜2秒ときわめて速い。スリープを多用するユーザーには特に有用だ。

 また、「Acer Instant On」有効の状態なら、バッテリーが50日間も維持できるのは、内勤がメインで普段はデスクトップPCを利用しているが、まれに外出してノートPCを使うというユーザーに便利だろう。ノートPCをサブマシンとして利用していて、10日ほどノートPCをスリープのまま放置していると、いざ、打ち合わせて外出してノートPCを持ち出したいのにバッテリーがなくなっているという、冷や汗脂汗噴出のケースが回避できる。なお、スリープから休止へ移行するタイミングは、デフォルトで480分だが「Acer Deep Sleep Setting」ユーティリティーで120分にも変更可能だ。

デバイスマネージャーでは、“Acer Instant On専用”SSDの存在を確認できるが(写真=左)、ドライブレターを割り当てておらず、フォルダとしてコンピューター上からは表示できない(写真=右)

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