ハイエンド志向を刺激しまくった11月のアキバ:5分で分かった気になるアキバ事情(1/2 ページ)

» 2011年11月30日 09時42分 公開
[古田雄介(ぜせ),ITmedia]
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「あとはi7-3930Kが潤沢になれば」――Sandy Bridge-Eが好発進!

インテル「Core i7-3960X Extreme Edition」と「Core i7-3930K」

 11月14日17時1分に、インテルのハイエンド向け新CPU「Sandy Bridge-E」が販売解禁となった。ラインアップは、6コア構成の2モデル。標準クロック3.3GHz/TurboBoost時最大3.9GHzの「Core i7-3960X Extreme Edition」と、標準3.2GHz/TurboBoost時最大3.8GHzの「Core i7-3930K」で、価格は8万6000円前後と5万円前後となる。ともにTDPは130ワットで、CPUクーラーは付属しない。

 CPUと同時に、対応する「Intel X79 Express」チップセットを搭載したマザーボードが複数のメーカーから登場したほか、Sandy Bridge-Eがサポートするクアッドチャンネルで動作検証済みのDDR3メモリも店頭に並ぶようになった。

 新プラットフォーム一式の反響は各ショップで上々の様子。PC DIY SHOP FreeTは「久しぶりのハイエンドということで待っていた人は多いですからね。マザーボードは比較的潤沢ですが、CPU自体は需要に追いついていない感じなので、入荷が安定すればもっと売れるかなと思います」と話していた。

 11月後半から月末にかけては、上位のCore i7-3960X Extreme Editionを在庫するショップは多数みられ、下位のCore i7-3930Kはどこかの店舗が入荷しても数時間で売り切れるといった状況が続いている。ソフマップ秋葉原本館は「性能差が低いわりに上位は高すぎますからね。数10万円のマシンを組むにしても、効率的に予算を割り振りたいという人が多いのだと思います。年末にかけてCore i7-3930Kが潤沢になってくれれば最高です。それだけが願いですね」と語る。

 なお、Sandy Bridge-Eはリテール品がCPU単品ということもあり、CPUクーラーが好調に売れている。なかでも注目されているのが、インテル純正の水冷キット「RTS2011LC」だ。価格は7000円から9000円程度となる。ドスパラ パーツ館は「X79マザーはメモリスロットがCPUの前後に分かれているので、エアフローが確保しづらい特性があります。このため、周囲の空調に関係なく冷やせる水冷キットを求める人が増えているんですよね」と解説していた。

2万4000円前後で販売されているASRockのX79マザー「X79 Extreme4」(写真=左)。クアッドチャンネルに対応するセンチュリーマイクロのDDR3-1600 4Gバイト4枚セット「CAK4GX4-D3U1600/HYN」(写真=中央)。インテル「RTS2011LC」(写真=右)

大反響で入手困難が1カ月続く「AMD FX-8150」

AMD「FX-8150 LIMITED EDITION」

 一方のAMDは、10月にデビューしたコードネーム「Bulldozer」の新CPU「AMD FXシリーズ」の8コアモデルを11月初旬に投入している。ラインアップは、標準3.6GHz/Turbo Core時最大4.2GHzの「FX-8150」と、標準3.1GHz/Turbo Core時最大4.0GHzの「FX-8120」。上位のFX-8150は初回入荷分のみ、日本限定の水冷キット同梱モデル「FX-8150 LIMITED EDITION」として売り出しており、3万1000円から3万7000円で出回った。FX-8120は空冷クーラーとセットの通常モデルで、価格は1万9000円前後。

 10月後半に出回りはじめた、6コアの「FX-6100」(1万5000円弱)と4コアの「FX-4100」(1万円弱)に売れ行き好調のコメントは聞かなかったが、8コアモデルは初回から大きな反響を呼び、初日に売り切るショップも少なくなかった。特にヒットしていたのは上位の「FX-8150 LIMITED EDITION」だ。パソコンハウス東映は「本当に瞬殺でした。Bulldozerを熱烈に待っていたのはハイエンド志向の人なので、組むなら最上位と決めていたのでしょう」と振り返る。

 FX-8150の人気は、月中旬に空冷クーラーとセットの通常版(2万5000円前後)が登場した以降も衰えず、月末時点でも入手困難な状況が続いている。逆に、同じ8コアでもFX-8120は多くのショップが在庫している。この傾向について、フェイス秋葉原本店は「Sandy Bridge-Eと違って、FXは最上位でもわりとリーズナブルなんですよ。また、標準クロックの差も大きいので、どうせ買うなら最上位を待つという心理が強まっている気がします」と推測していた。

 ただし、一番人気のCPUが入手困難という意味ではSandy Bridge-Eと共通する。TSUKUMO eX.は人気モデルが入荷待ちとなっている間、少しでも盛り上げようと、AMDの非売品グッズをオマケにつける独自のAMDフェアを展開中だ。

 同店は「(フェアの)反響は全然です……。コンシューマー向けならSandy Bridge、ハイエンド向けならSandy Bridge-Eに圧倒されていますから。ただ、FXも、GPU内蔵のAMD Aシリーズもモノは決して悪くないんですよ。いろいろと便利な使い方が世間に広まってくれればと思っています。本当、がんばってほしいです」と切に語っていた。

AMD「FX-8120」(写真=左)。11月後半に撮影したTSUKUMO eX.のAMD FX価格表。その後FX-8120のみストックできるようになったという(写真=中央)。TSUKUMO eX.の4階で実施中の「がんばれ!! AMDフェア」(写真=右)

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