この「aigo Projector Cloud」はエグゼモードとaigoの共同開発で生まれたものだが、開発の経緯について、エグゼモードの親会社フリービットの代表取締役社長である石田宏樹氏は「ソーシャルメディアが発達して、情報を得る方法などが変わっているのに、コンピューターの形はあまり変わっていない。ソーシャル時代、クラウド時代に合う新しいコンピューターを作りたかった」と述べた。
スマートフォンやタブレットPCの登場で、Web上のソーシャルなつながりは広がっているが、リアルでのつながりは薄れているのではないかと石田氏は語る。「PCやスマートフォンの向こう側にはソーシャルの世界が広がり、友達もたくさんいるのに、実際に本人たちがやっていることはスマートフォンの画面を一生懸命見ているだけ。合理的とも言えるが、これでは寂しいし、つまらない」
このようなクラウド空間とリアル空間とのギャップを埋め、ソーシャル時代に合った新しいPCとして打ち出したコンセプトが「Social Computer」だ。“仲間”と“つながり”がキーワードで、続けて石田氏はSocial Computerの要件を説明した。
| Social Computerに必要な要素 | |
|---|---|
| 要素 | 内容 |
| Cloud Mirror | 直接、またはクラウド経由で他機器の画面を投影できる |
| Cloud Doc/MediaPlayer | 製品単体で画像/動画/ドキュメントの表示・再生が可能 |
| +α | アプリケーションの追加などでユーザーがカスタマイズ、価値を付加できる |
| Simple UI | 直観的な操作が可能なユーザーインタフェース |
| Micro size | 持ち運びが楽なコンパクトなボディ |
| Flexible size monitor | 画面サイズが柔軟に変えられる機能 |
| Touch Interface | タッチ形式での操作 |
| I/O | 他の機器、記憶装置とやりとりできるインタフェース |
| Cloud Computer | OSを持ち、Web(クラウド)にアクセスできる |
aigo Projector Cloudは、このSocial Computerの1号機としており、今後さまざまなSocial Computerを開発していくという。本製品がプロジェクター機能を内蔵しているのは、自由なスクリーンサイズを実現させるためだ。明確なターゲットは想定していない(フリービット)が、同社は会社内の会議、プレゼンテーション、家庭での作業などさまざまな利用シーンが考えられるとしている。

aigo Projector Cloudの起動画面。Cloud Mirror、Windows CEデスクトップ、ServersMan@Disk、無線LAN設定などの大きなアイコンが並ぶシンプルなUIだ(写真=左)。上位パッケージには折りたたみ式のA4サイズのスクリーンが付属する(写真=右)
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