Web直販だけの“Core i7”Ultrabook――「dynabook R631/W1TD」は買いなのか?薄型軽量はそのままに性能アップ(2/4 ページ)

» 2011年12月21日 11時45分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

極薄ボディに妥協なき拡張性

 通信機能は1000BASE-T準拠の有線LAN、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN、そしてIEEE802.16e-2005準拠のモバイルWiMAXを標準搭載する(Intel Centrino Wireless-N+WiMAX 6150:WiMAXと無線LANは排他利用)。Bluetoothはないが、ほかのUltrabookで省かれているWiMAXの標準搭載は特筆できる。

 本体装備の端子類は、ヘッドフォンとマイクのほかに、USB 3.0が1基、USB 2.0が2基、有線LAN、SDメモリーカード(SDXC対応)スロットを装備。ディスプレイ出力としてHDMI、アナログRGBも備えるなど、このクラスの薄型軽量ノートとしては異例ともいえる充実ぶりで、薄さを考慮しなくとも必要十分といえる内容だ。

 アナログRGBや有線LANに小型の端子ではなく、標準サイズの端子を採用しているため、変換アダプタなどを接続せずに利用できるのはありがたい。使いづらそうな配置も特に見られず、この点は満足度が高い。

本体前面は状態表示インジケータとステレオスピーカーを内蔵(写真=左)。背面には2基のUSB 2.0、アナログRGB出力、HDMI出力、ACアダプタ接続用のDC入力、排気口が並ぶ(写真=右)

左側面にはマイク、ヘッドフォン、SDカードスロットを装備(写真=左)。右側面にはUSB 3.0と盗難防止ロック用コネクタがある(写真=右)

 また、液晶ディスプレイのフレーム上部には約130万画素と画素数が高めのWebカメラ、タッチパッドの左右ボタンの間には指紋センサーを装備。TPMセキュリティチップ(TCG Ver1.2準拠)も内蔵している。

 音質面にもこだわっており、高密度実装技術によって狭いスペースの中でスピーカーボックスの容量をできるだけ確保。低域や高域の音を原音に近く補正する「Toshiba Audio Enhancer」、音のディテールが聴き取りやすくなる「MaxxVolume 3D」といった高音質化技術も搭載する。ここまで極薄のノートPCでは、しっかりした音量と音質だ。

液晶ディスプレイのフレーム上部には約130万画素のWebカメラを内蔵(写真=左)。タッチパッドの左右ボタンの間には指紋センサーを配置する(写真=中央)。前面には薄型ボディとしては大きめのステレオスピーカーを内蔵する(写真=右)

ソフトウェアはAV機器連携や独自ユーティリティを用意

 プリインストールOSは64ビット版のWindows 7 Home Premium(SP1)だ。付属ソフトは、REGZAに録画した番組をPCで視聴できる「ホームネットワークプレイヤー」(CyberLink SoftDMA for TOSHIBA)や、PC内のコンテンツをリビングのテレビなどにワイヤレスで出力できる「TOSHIBA Media Controller」、PCで見ているYouTubeの動画をテレビなどにワイヤレスで出力できる「TOSHIBA Media Controller Plug-in」など、独自のAV連携機能を備える。

 dynabook R731と同様、起動時間を短縮する「高速スタート」のほか、液晶パネルの開閉を検知して電源オン/オフを行う「パネルオープンパワーオン」に対応している。また、PCの電源がオフでもUSB機器の充電ができる「東芝USBスリープアンドチャージ」、電力需要時間帯に入るとバッテリー充電を抑制してバッテリーから駆動することで電力を節約する「東芝ピークシフトコントロール」、節電モードにすぐに切り替えができる「TOSHIBA ecoユーティリティ」など、電力管理関連の機能/ユーティリティも充実している。

液晶パネルの開閉で電源オン/オフを行う「パネルオープンパワーオン」は「東芝HWセットアップ」ユーティリティで設定する(画面=左)。ほかにもさまざま細かい設定が可能だ。PCの電源オフ時やスリープ時にもスマートフォンなどの携帯機器をUSB充電できる「東芝USBスリープアンドチャージ」(画面=中央)。左側面のeSATA兼用ポートがこの機能に対応している。「東芝ピークシフトコントロール」では、ピークシフト期間、ピークシフト時間、バッテリー充電を開始するバッテリー残量などの設定が行える(画面=右)。設定情報の保存/読み出しも可能だ

東芝ダイレクト

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