CPUの話題で目立っていたのは、インテルのハイエンドCPU「Sandy Bridge-E」だ。2011年11月にデビューしてから、人気の高い3930Kの供給不足が長らく続いていたが、新ステッピングの導入を機に状況が若干改善している。
C2ステッピング採用のSandy Bridge-Eは1月末からバルク品が出回るようになり、それからまもなくして3930Kの新しいリテールボックスが店頭に並ぶようになった。
2月初旬、クレバリー1号店は「まだ潤沢ではないですが、めったに手に入らないというほどではなくなりました。C2ステッピングだから買うという人はあまりいませんが、やはり3930Kのリテール品を待っていた人は少なくないですから」と話していた。
2月中旬になると、Sandy Bridge-Eで初の4コアCPUとなる「Core i7-3820」が登場した。動作クロックは3.6GHzで、価格は2万5000円弱から2万9000円弱。リテールボックスはまもなく品薄となったが、同時にバルク品も販売されたため、CPU自体は潤沢に出回っている。
このように、Sandy Bridge-Eはバルク品とリテールボックスが共存するような状況が長らく続いている。PC DIY SHOP FreeTは「リテールボックスの供給が十分なら、バルク品の流通はインテルが止めていたでしょうけど、そうも強く言えない状況という側面はありますよね。本来は我々もリテールだけのほうがうれしいですけど」と複雑な表情で語っていた。
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