“新世代”が充実してきた2月のアキバ5分で分かった気になるアキバ事情(1/4 ページ)

» 2012年03月01日 16時30分 公開
[古田雄介(ぜせ),ITmedia]

Radeon HD 7770/7750は初回から好調、HD 7950は微妙なスタート

2月初旬にツートップ秋葉原本店で撮影した、HD 7970/7950カードの価格表

 2月の新製品で反響が大きかったのは、「Radeon HD 7000」ファミリーに属するAMDの新世代GPUを搭載したグラフィックスカードだ。1月初旬デビューのハイエンドGPU「HD 7970」に続き、1月末に1段下の「HD 7950」搭載カードが投入され、2月中旬にはミドルレンジの「HD 7770/7750」カードが各社から一斉に売り出された。

 上位のHD 7970カードとの平均価格差が1万円を切っていたHD 7950は、「ちょっと予算をプラスすればHD 7970カードが買えるので、今の価格だとHD 7950カードを選ぶ人は少ないですね。モノはいいので、価格が落ち着いて、安いカードが4万円を切るくらいになればヒットすると思いますが……」(TSUKUMO eX.)と、上位カードとの価格差がネックとなり、初回の売れ行きは注目度に比例しなかった様子だ。

 一方、1万円台後半のHD 7770カードは登場後まもなく、複数のショップでヒットしていた。ソフマップ秋葉原本館は「HD 6850に匹敵する性能を備えたミドルレンジで、消費電力はピーク時80ワットと断然低く、言うことなしの優等生です」と、ショップからも評価も高い。同時に登場したHD 7750もピーク時電力55ワットで、補助電源不要といったトピックがあり、安定した支持を集めている。価格は1万2000円弱から1万6000円前後だ。

 なお、1月から続くHD 7970カードの人気と、2月中旬からのミドルレンジカードのヒットを受けて、2月半ばからはHD 7950カードの値下げに踏み切るショップも見られるようになっている。ツートップ秋葉原本店は「代理店とは関係なく、ウチ独自の判断で下げました。苦しいですけど、こうでもしないと『おっ』と思ってもらえませんから」と話している。

フェイス秋葉原本店の新製品コーナーに置かれたRadeon HD 7770/7750カード(写真=左)。2月前半に4万円前後の低価格で登場して話題を集めた、VTX3DのHD 7950カード「VX7950 3GBD5-2DH」(写真=中央)。HD 7950カードの値下げを告知するツートップ秋葉原本店のPOP。1月中旬撮影(写真=右)

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月16日 更新
  1. 「JBL Tune 310C USB」レビュー USB Type-C接続×ハイレゾ対応でAndroidスマホやiPhone 15シリーズにもお勧め! (2024年04月15日)
  2. Googleが生成AI向け独自CPU「Google Axion」プロセッサを発表/Intel N100を採用した超小型コンピューティングモジュール「LattePanda Mu」 (2024年04月14日)
  3. Amazonのタイムセールが「スマイル SALE」に変更 4月19日からゴールデンウィークセール開催 (2024年04月13日)
  4. アキバでは散りはじめた桜 それでも桜デザインが注目を集める理由 (2024年04月15日)
  5. これを待ってた! ロープロ版GeForce RTX 4060搭載カードがASUSから登場! (2024年04月13日)
  6. 自宅の「スマートロック」にありがちな誤解 家から締め出されないために心掛けている実践的な5つのこと (2024年04月12日)
  7. 玄人志向、M.2 NVMe SSDを2枚装着可能なUSB外付けスタンド クローン作成も可能 (2024年04月15日)
  8. 8コア16スレッドのRyzen 9 7940HS×Radeon 780M搭載! 片手で握れるミニデスクトップPC「GEEKOM A7」の“強さ”をチェック! (2024年04月10日)
  9. 「SwitchBot ハブ2」と「ハブミニ(Matter対応)」のMatter機能がアップデート 多くの同社製デバイスがホームアプリで操作可能に (2024年04月13日)
  10. ロジクールの“ちょい上”パンタグラフ式キーボード「Signature Slim K950」を試す (2024年04月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー