ヘッドフォンもアナログ出力も、卓上サウンドがかなり変わる1台──Styleaudio「CARAT-PERIDOT2」野村ケンジのぶらんにゅ〜PCオーディオ Review(2/2 ページ)

» 2012年05月01日 13時30分 公開
[ 野村ケンジ,ITmedia]
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キレのよさと音のクリアさが良好 前モデルを大きく上回るクオリティ

 では、サウンドチェックを行おう。

 前モデルPERIDOTのサウンドを思い出すと、確かにサウンドクオリティが異なると思う。抑揚表現がダイナミックになり、SN感、解像度感も向上した印象。ロックはグループ感がかなり増し、ノリのよい楽しい演奏になる。これは、前モデル以来の同社製品の特長であるキレのよさも貢献しているのだろう。特にキレのよさと音のクリアさに関しては、確実に前モデルを大きく上回るクオリティに仕上がっている。

photophoto ヘッドフォン出力はAKG「Q701」とSHURE「SRH940」で視聴

 一方で、まじめで几帳面、きっちりとした性格(音色)ゆえに、組み合わせるアンプやスピーカー、そしてヘッドフォンには一考が必要と感じた部分はある。例えば、AKG「Q701」で聴くと、スピードあふれる演奏が楽しめる半面、ヴォーカルが薄く感じてしまう感じを受けた。対してSHURE「SRH940」では、ヴォーカルがとても近づき、抑揚感に秀でた情緒感たっぷりの歌声を披露してくれるようになる。この変化を楽しむのもおもしろい。ともあれ、ヘッドフォンとしては今回視聴したSHUREのほか、ゼンハイザーあたりとの相性がよいかもしれない。

 アナログRCA出力でのスピーカー出力に関しても似た傾向があった。素性のいい音色に、どう聴き心地のよさを乗せるかがキモとなるようで、今回の試聴ではCarot Oneの真空管アンプ「ERNESTOLO」との相性がなかなかよかった。キレのよさと聴き心地のよさがちょうどバランスした、絶妙なサウンドを聴かせてくれる。特にピアノは、のびのびとした音でありながら、タッチが力強く、よく通る演奏を披露してくれたのは好印象だ。

photophoto アナログRCA出力はCarot One「ERNESTOLO」とDONY AUDIO「DN-68651」のシステムで視聴した

 PERIDOT2は、コンパクトなボディサイズと手軽な使用感とともに、製品価格以上のサウンドクオリティを備えている。

 コンパクトボディと良好なサウンドクオリティ、PCとの接続性も容易、ヘッドフォン出力もアナログRCA出力も1つにまとまっていることを考慮すると、「1万〜3万円前後」の予算において、PCオーディオを高品位サウンド環境へステップアップしたい人、あるいは高いコストパフォーマンスのサブシステム構築を望む人にピッタリの一品だ。


音質評価  
解像度感      (粗い−−−○−きめ細かい)     
空間表現 (ナロー−−−○−ワイド)
帯域バランス (低域強調−−−−○フラット)
音色傾向 (迫力重視−−○−−質感重視)

試聴曲

  • Marcus Miller「Jean Pierre/FREE」
  • 小曽根真「ドゥムカ(あるべきもなく)/Road to Chopin」
  • 上原ひろみ「voice/voice」
  • Raul Midon「Moment To Moment/SYNTHESIS」
  • santana「Whole Lotta Love/Guitar Heaven: The Greatest Guitar Classics of All Time」


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