6月に入った金曜日、アキバのパーツショップではSSDの価格表が刷新される光景がみられた。インテルの「SSD 520/330」シリーズや、プレクスターの「M3 Pro/M3」シリーズ、クルーシャルの「m4」シリーズなどで、前週比1割を超える大幅な値下がりが発生した。各社のエントリーシリーズでは、主力の120〜128Gバイトモデルが1万円前後になるなど、にわかに割安感が高まっている。
突然の値下げの要因は、「他店対抗のプライスダウンということで上から連絡が来ました」や「代理店レベルで価格改定が入ったみたいです」など、諸説のウワサが飛び交っているが、TSUKUMO eX.のベテラン店員氏は「たぶんどちらの要素もあるんだと思います。もともと最近はSSDが順調に安くなっていましたし、120Gバイト級SSDが街全体で週末特価の目玉に据えられたりしていましたから。そういう下地があったうえで、フッと地盤沈下みたいに一斉値下がりしたんじゃないかなと」と推測していた。
PC DIY SHOP FreeTが「価格情報の確認が追いつかなくて、朝から本当余裕がない状況です。あまりに突然でちょっと予想は難しかったですよ」と語るとおり、対応に苦労するショップは少なくない。
一部のショップからは「タイ洪水のときのHDDの混乱を思い出しました」とのコメントも聞かれたが、週末時点では値下げ対象の各モデルの在庫は街全体で潤沢にある。店舗側は大変ながら、高速なストレージ環境を求める人にとってはうれしい週末になりそうだ。
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