「改造前後じゃ全然違う」――“カラ割りIvy Bridge”が売り出される古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2012年06月11日 11時53分 公開
[古田雄介(ぜせ)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]
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「リテールクーラーで4.8GHzまで上がりましたよ」――Core i5-3570K“改”が登場

Core i5-3570K 改のPOP

 先週、PC DIY SHOP FreeTは、自社で改造して冷却性能を高めたというIvy Bridge「Core i5-3570K 改」を売り出した。初回は3個限定で、価格は2万2800円。改造品のため、メーカー保証はなく、ショップ側で初期不良1週間のみを保証している。

 Ivy Bridgeは、CPUコアとヒートスプレッダの間に、通常使われる素材よりも熱伝導率が劣るグリスを挟んでいるといわれる。このため、放熱性を高めるべく、自力でヒートスプレッダを開けて(カラ割りして)、元のグリスから熱伝導率の高い素材に差し替える改造が一部で流行している。今回の「改」は、その流れを受けてのものだ。改では熱伝導率90ワット/mkのワイドワーク製黒煙垂直配向シート「Vertical-Graphite Pro」に差し替えている。

 この改造により、「高負荷時のCPU温度が80度から68度くらいに下がりました。リテールクーラーでも4.8GHzまで引き上げられましたし(※定格値は3.4GHz)、個体差はあるでしょうけど、確実にカラ割りの効果はあるかなと思いますね」という。

 物理的に改造したCPUが売り出されるのは珍しく、ユーザーからは大きな反響があったという。同店は「反響はあったんですけど、買う人はあんまりいないという状況ですね。あと、Core i7-3770Kの『改』を出してくれという要望もいただくんですけど、あちらは今のところ在庫にそこまで余裕がなくて……。お客さんからの声と在庫状況によって、次の展開を考えたいと思います」と話していた。

カラ割りしたCore i5-3570K 改。熱伝導シートをかませたぶん、若干厚みが増している(写真=左)。リテールクーラーとセットで売り出している(写真=中央)。改に使われるワイドワークの熱伝導シート「Vertical-Graphite Pro」。同店の価格は2280円だ(写真=右)

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