レノボ・ジャパン 執行役員常務の横田聡一氏は、ThinkPad X1 Carbonの概要を紹介した。横田氏がThinkPad X1 Carbonの特徴として最初に紹介したのは、従来のThinkPad X1シリーズからサイズがコンパクトになったにもかかわらず、14型ワイドという従来より大画面の液晶ディスプレイを搭載したことだ。解像度も1600×900ドットと向上している。本体サイズでは、ThinkPad X1で訴求した「ThinkPad最薄」が、ThinkPad X1 Carbonで、最薄部8ミリ、最厚部でも18.8ミリとさらに薄くなったことを特に訴求し、重さも従来の1.69キロから1.36キロと軽くなったことも取り上げた。
この、薄型化と軽量化のために、ThinkPad X1 Carbonでは、キーボード、クーラーユニット、無線LANモジュールとSSDのコネクタ、そして、ボディパネルの薄型化と軽量化を図っている。キーボードは、従来から0.8ミリ薄く、重さも30グラム軽くなり、クーラーユニットは新規設計で1.7ミリ薄く、重さは21グラム軽くした。また、無線LANモジュールとSSDは、独自形状のコネクタを採用することで、モジュールのサイズも小型になり、無線LANでは約25パーセントの小型化を、SSDは90パーセントの小型化と約60グラムの軽量化を実現した。
ThinkPad X1 Carbonは、その名前にもあるように炭素繊維強化プラスチック(CFRP)をボディパネルの天板に採用する。その強度はThinkPad T420sで採用するCFRPの2.3倍になる。さらに、マグネシウム合金製のベースカバー(本体底面側を構成するカバー)とキーボードベゼルに設けた隔壁状のロールケージでシステムボードを上下から挟むことで、薄いボディでも従来モデルに相当する堅牢性を確保する。
キーボードはアイソレーションタイプの6列配列で、ポインティングデバイスは、スティック形状のトラックポイントとタッチパッドを用意するが、タッチパッドは、マルチ・ジェスチャーに対応したガラス製のクリックパッドを搭載した。なお、ガラス製クリックパッドの表面は、アンチグレア処理とアンチスレッジ処理を施すことで、滑らかな指の動きを可能にしている。
横田氏は、そのほかにも、ThinkPad X1 Carbonに導入した技術として、vProテクノロジー対応や、ThinkEngine実装によるセキュリティと長時間バッテリー駆動、ラピッド・チャージによる充電時間35分で約80パーセントの充電、第6世代フクロウファンを採用したクーラーユニットの搭載、そして、30日間スタンバイ、ラピッド・コネクト、ラピッド・レジュームに対応するThinkVantageテクノロジーの導入を紹介した。
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