トレンドマイクロは8月30日、コンシューマ向けセキュリティ製品「ウイルスバスター クラウド」の最新版を発表、同日より販売を開始した。価格は1年版が5980円、3年版が1万2800円(ともにトレンドマイクロ・オンラインショップ価格)。1シリアルで3台までのWindows/Macで利用できる。
最新版のトピックは大きく4つ。まず1つ目はSNS向けセキュリティ機能の強化だ。具体的には、新たに「Facebookプライバシー設定チェッカー」を搭載し、Facebookを利用する際、プライバシーを保護するために注意すべき設定項目について分かりやすいアドバイスを提示するようになった。また、SNSプロテクションの対応サービスに、Google+とLinkedIn、Pinterestが新たに加わっている。
2つ目はWindows 8のサポートで、デスクトップとModern UIの双方で不正なWebサイトのブロックを可能にしたほか、セキュアブートへの対応や、一目で脅威の発生状況が把握できる「トレンドマイクロセキュリティ脅威マップ」といった、Modern UI向けのタイルアプリの提供も目を引く。
3つ目はユーザーインタフェースの刷新だ。メイン画面の上部に機能別のタグ(ホーム/コンピュータを守る/個人情報を守る/データを守る/家族を守る)が並ぶレイアウトを採用し、最新版の注目機能(Facebookプライバシー設定チェッカー、SNSプロテクション)は、ホーム画面から簡単にアクセスできるようになった。
最後はMac向けの機能強化で、Windows版の「SNSプロテクション」や「Trendツールバー」と同等の機能を新たに搭載するなど、「ウイルスバスター for Mac」としては約3年ぶりのバージョンアップがなされている。


Facebookのプライバシー設定を分かりやすくしてくれる「Facebookプライバシー設定チェッカー」。なお、Mac版には搭載されていない(写真=左)。ユーザーインタフェースも刷新された(写真=中央)。10月リリースのWindows 8にも対応。Modern UIで利用できる(写真=右)同日行われた製品発表会では、同社プロダクトマネージャーの塩田行宏氏が最新版の特徴を解説した。特に今回の新機能であるFacebookプライバシー設定チェッカーのデモでは、ゲストとして招かれたモデルの山本 美月さんが助手を担当。山本さん自身も友だちとのコミュニケーションに活用しているというFacebookで「最近は友だちの友だちが知り合いに表示されたりして、ちょっと不安。仲のいい子だけでやりたいと思っているので……」と体験を交えながら、「(プライバシーの)設定もやり方も分からない。パソコンからしかできなかったりして苦手意識もある。でも、ウイルスバスターなら分かりやすくて私にも使えそうです」とコメントしていた。
なお、ウイルスバスター クラウドのほか、Android端末向けに提供している「ウイルスバスター モバイル for Android」の最新版も発表されている。価格は1年版が2980円、2年版が5480円で、発売日は9月7日。主な新機能として、連絡先や携帯端末情報、位置情報などを(勝手に)送信するアプリを警告する「プライバシースキャン」が搭載されたほか、危険なWebサイトやアプリから保護するレピュテーション技術も導入されている。


「ウイルスバスター モバイル for Android」の製品デモ。同社のクラウド技術であるMobile App Reputationと連携して、該当アプリにどのようなプライバシーリスクがあるのかを警告する機能が紹介された
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