【短期集中! Surface RT】「Type Cover」を本気で使う買って後悔したのか! しなかったのか! (1/3 ページ)

» 2012年10月31日 20時18分 公開
[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

ハードウェアとしてのSurface RTとは?

 Surface with Windows RT(Surface RT)は、Microsoftが、コンシューマー向けで初めてリリースしたARM対応OS「Windows RT」を搭載した、Microsoftが販売するハードウェアだ。これまで、OSをPCメーカー各社に提供し、PCメーカーというパートナーと共同でビジネスを進めてきたMicrosoftが、自分でハードウェアの開発と販売に乗り出してきたという意欲作(ある意味、問題作)でもある。Appleの例を見るように、「ソフトウェアの性能を引き出すためには、ハードウェアの開発が必要」との思いはMicrosoftでも強く、これが、Surface RTと今後3カ月以内にリリースを計画しているWindows 8を搭載する「Surface with Windows 8 Pro」に結実したといえる。

 一方で、既存のPCメーカーは、Microsoftの動きに危機感を募らせている。特に、「Surface RTを低価格で出すと既存のPCメーカーの地位が危うくなる」との意見が多数出ていた。結果として、Surface RT下位モデルの32Gバイト版は499ドルという、iPadで最も安いWi-Fi版16Gバイトモデルと同額になり、事前に多かった予想価格の「200〜300ドル台」にはならなかった。タブレット後発製品にしては実売価格が高めで、iPadと直接競合する形となっている。

 もし、Microsoftが本気でSurface RTを売り込もうと考えるなら、iPadやAndroidタブレットテバイスといった既存の製品以上のメリットを訴求しなければならない。はたして、それだけのアドバンテージをこの製品は持っているだろうか?

言語パックを導入して日本語化したSurface with Windows RT(写真=左)。普段ならバッテリーの切れ目が仕事の切れ目になるが、Surface RTを使ったばかりに、外出先でもバッテリー駆動時間を気にせず“延々と”執筆作業が可能になってしまった(写真=右)

まずは基本スペックをおさらい

 Surface RTが、Windows RT搭載するMicrosoft製タブレットというのはすでに述べた通りだ。液晶ディスプレイは10.6型ワイドで解像度が1366×768ドットのパネルを採用する。1366×768ドットは、いわゆる「Windows 8スタイル」の環境で「スナップビュー」が利用できる最低限のスペックだ。同時5点タッチまで対応しており、Windows Storeで提供する多くのタッチ対応アプリはそのまま利用できる。

 本体のサイズは、274.6(幅)×172(奥行き)×9.4(厚さ)ミリで、重さは、約680グラムとなっている。参考までに、9.7型の液晶ディスプレイを搭載する第4世代iPadでは、ボディサイズが241.2(幅)×185.7(奥行き)×9.4(厚さ)ミリで、重さは約652グラム(Wi-Fi対応+Cellular版は662グラム)だ。ディスプレイサイズの分だけSurface RTが大きく、厚みと重さはほぼ同じといえる。ディスプレイの解像度が4倍近く違う(第4世代のiPadは2048×1536ドット)ため、一律に比較できないが、タブレットテバイスとしてSurface RTは薄くて軽い部類に入る。

 「VaporMg」(ベイパーマグ)と呼ぶマグネシウム蒸着加工の金属ボディは、作りが比較的しっかりしており剛性も高い。Type Coverを組み合わせるSurface RTの本体カラーは「Dark Titanium」と呼ぶブラック1色のみで、高級感があり質感も悪くない。キーの使い勝手よりカラーバリエーションを優先したいユーザーは、5通りのカラーバリエーションをそろえる「Touch Cover」を選択するといい。

 プロセッサはクアッド+コンパニオンコアのTegra 3(1.3GHz)で、2Gバイトのシステムメモリを搭載する。Windows 8/RTは、バックグラウンドにまわったアプリを次々とサスペンドしてシステムメモリやCPUリソースを解放していくため、よほど重いアプリでない限りシステムメモリを大量に消費したり、CPUがフルパワーで動作することはない。その意味もあって、評価作業中に、2Gバイトでもシステムメモリ不足を感じたケースはなかった。このあたりは、Windows Vista以降からWindows 7までにいたるWindows系列OSと大きく異なる。

 データストレージの容量に応じて32Gバイトモデルと64Gバイトモデルをラインアップにそろえるが、32Gバイトモデルは、起動直後の空き容量が「15.5Gバイト」程度で、残りはOSや最初から導入しているアプリ群、そして、システム予約分で消費している。ただ、32Gバイトモデルでも、SkyDriveのようなクラウド連携、そして、外部記憶装置を組み合わせることで、ユーザーが利用できるストレージ容量は拡大できる。Surface RTは本体にmicroSDカードスロット(SDXC対応)があるので、まずはここからストレージを増強できる。評価作業でも、64GバイトのmicroSDXCカードを認識できることを確認している。

Surface with Windows RT(Surface RT)の主要スペック
OS Windows RT/Microsoft Office Home and Student 2013 RT Preview
サイズと重さ 274.6(幅)×172(奥行き)×9.4(厚さ)ミリ、約680グラム
ディスプレイ(解像度) 10.6インチ ClearType HD Display(1366×768ドット)
タッチ認識 5点同時タッチ
ストレージ 32Gバイト、または、64Gバイト
プロセッサ(動作クロック) クアッド+コンパニオンコアTegra 3(1.3GHz)
システムメモリ 2Gバイト
カメラ 正面/背面ともに720p相当(有効約120万画素)
無線接続 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n準拠/Bluetooth v4.0
インタフェース マイク×2、ステレオスピーカー、ヘッドフォン端子、USB 2.0、HD Video Out、microSDカードスロット、Cover端子、24ワット電源コネクタ
搭載センサー 光量、加速度、ジャイロスコープ、地磁気
バッテリー 31.5ワットアワー

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