カーボン製Ultrabook「LuvBook X」は第3世代Core i7でどこまで速くなった?約960グラムに軽量化(2/2 ページ)

» 2012年11月16日 01時18分 公開
[後藤治(撮影:矢野渉),ITmedia]
前のページへ 1|2       

第3世代Core i7で処理性能をアップ、グラフィックスも高速に

 LuvBook X LB-X210Sの基本スペックをおさらいすると、CPUがCore i7-3517U(1.9GHz/最大3GHz)、メモリが4Gバイト、ストレージが128GバイトSSDという構成だ。Core i5-2467M(1.6GHz/最大2.3GHz)を搭載する旧モデルの「LB-X200S」と比べて、チップセットがIntel HM65 ExpressからIntel HM76 Expressベースになり、メモリがPC3-10600からPC3-12800に高速化、またCPU統合型のグラフィックスもIntel HD Graphics 3000から同4000に強化されている。なお、今回の評価機もSSDにはADATA製のXM11が採用されていた。

CPU-ZとGPU-Zの画面。TDP 17ワットの超低電圧版Core i7-3517U(1.9GHz/最大3GHz)を採用する(画面=左)。CPU統合グラフィックスもIntel HD Graphics 4000に強化された(画面=右)

 前モデルとの基本スペックの違いを下の表にまとめた。

型番 LB-X210S LB-X200S-Pro
CPU Core i7-3517U(1.9GHz/最大3GHz) Core i5-2467M(1.6GHz/最大2.3GHz)
チップセット Intel HM76 Express Intel HM65 Express
メモリ 4GB(PC3-12800) 4GB(PC3-10600)
HDD 128GB SSD(ADATA XM11) 128GB SSD(ADATA XM11)
グラフィックス Intel HD Graphics 4000 Intel HD Graphics 3000
液晶ディスプレイ 11.6型ワイド(1366×768ドット) 11.6型ワイド(1366×768ドット)
本体重量 約960グラム 約985グラム
OS 64ビット版Windows 7 Home Premium 64ビット版Windows 7 Professional
価格 9万9750円 9万4500円(発売時)

 この表を見ると、第3世代のCore i7を採用した最新のLB-X210Sが10万円を切っており、前モデルに比べてかなりコストパフォーマンスが高くなった印象を受ける。もっとも、継続販売されているLB-X200S-Proは、現在Web限定価格で8万8480円まで値下げされており、OSのエディションがHome PremiumのLB-X200Sは7万9800円とさらに安い。はたしてこの2万円の価格差に見合う性能をLB-X210Sは備えているのだろうか。

 それではベンチマークテストの結果を見ていこう。

Windows 7のエクスペリエンスインデックス

 まず、Windows 7のエクスペリエンスインデックスの結果だが、サブスコアを順に見ていくと、CPUが6.9、メモリが5.9、グラフィックスがともに6.4、プライマリハードディスクが7.9となった。Core i5-2467Mを搭載するLB-X200S-ProのCPUは6.3、グラフィックス(Windows Aeroのデスクトップパフォーマンス)は5.7だったので、第3世代のCore i7を採用した影響がはっきりと出ている。

 プライマリHDDは7.9と、Windows 7のエクスペリエンスインデックスでは最高点を記録しており、OSやアプリケーションの起動はあいかわらず高速だ。CrystalDiskMark 3.0.1の結果は、シーケンシャルリードが455Mバイト/秒、512Kランダムリードで393.4Mバイト/秒、シーケンシャルライト(512K)で185.3Mバイト/秒、ランダムライト(512K)で185.1Mバイト/秒と、LB-X200S-Proをわずかに上回っている。いずれもリードに強い傾向で、Windows 7の操作は快適に行える。性能面で不満に思うことはまずないだろう。

CrystalDiskMark 3.0.1の結果。左がLB-X210S、右がLB-X200S-Proだ。両モデルともにADATAのSSDを採用しているが、LB-X210Sのほうがわずかに速い

 続いて、システムの総合パフォーマンスを評価するPCMark7とPCMark Vantage(x64)、3D描画のパフォーマンスを測る3DMark06と3DMark Vantage(Entry)を実行した。

 PCMark Vantageの結果を見れば分かるように、ほとんどのスコアで、LB-X210SがLB-X200S-Proを上回った。個別のスコアで比較した場合の上昇率は110〜130%ほどと、それほど大きな差ではないものの、Core i7-3517Uの採用により着実に総合性能をアップさせているのが分かる。

 グラフィックスパフォーマンスも、3DMark06の総合スコアでLB-X200S-Proの約1.3倍、3DMarkVantage(Entry)の総合スコアで約1.5倍となっており、グラフィックスがIntel HD Graphics 4000に強化された影響が見て取れる。とはいえ、3DMark VantageのPerformanceで測定した結果は、GPUの値が2306となっており、本格的に3Dゲームタイトルを遊ぶにはやはり心許ない。グラフィックス性能が向上したとはいえ、あまり期待しないほうがいいだろう。

PCMark7の結果(画面=左)とPCMark Vantageの結果(画面=右)

3DMark06の結果(画面=左)と3DMark Vantageの結果(画面=右)


 マウスコンピューターの意欲作、「LuvBook X」のIvy Bridge搭載モデルは、前機種に比べてCPUとグラフィックスの両面で性能が強化されている。「以前注目したときにIvy Bridgeじゃなかったのでやめた」あるいは「ちょっと変わったUltrabookが欲しいけど性能に妥協したくない」と考えているユーザーには、改めてもう1度検討してもらいたい1台だ。

 もっとも、このマシンの魅力は、基本性能よりもカーボン繊維の格子パターンが放つ独特な存在感と、重量1キロを切る軽量ボディにある。そういう意味では、Web限定価格で7万9800円まで安くなった前モデルの「LB-X200S」こそ狙い目かもしれない。実際の操作感で差を感じることはほとんどなく、さらに最新のLB-X210Sより2万円近くも安いのだ。スペックにさほどこだわらないのであれば、是非こちらにも注目してほしい。


マウスコンピューター/G-Tune icon
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月13日 更新
  1. 「MacBook Neo」は「イラスト制作」に使えるか? Appleが仕掛ける“価格の暴力”を考える (2026年05月12日)
  2. 高騰続くパーツ市場、値札に衝撃を受ける人からDDR4使い回しでしのぐ自作erまで――連休中のアキバ動向 (2026年05月11日)
  3. NVIDIA“一強”を突き崩すか AMDのAIソフトウェア「ROCm」と次世代GPU「Instinct MI400」がもたらす新たな選択肢 (2026年05月12日)
  4. 画面を持たない約12gの超軽量ウェルネストラッカー「Google Fitbit Air」 1万6800円で5月26日に発売 (2026年05月07日)
  5. 待望のカラー版も選べて大型化! Amazonが「Kindle Scribe」2026年モデルを発表 Google Drive連携など機能も強化 (2026年05月12日)
  6. ノートPCを4画面に拡張できる“変態”モバイルディスプレイ「ROADOM 14型 モバイルマルチディスプレイ X90M」が6万1560円に (2026年05月12日)
  7. オンプレミスAIを高速化する「AMD Instinct MI350P PCIe GPU」登場 グラボ形態で既存システムに容易に組み込める (2026年05月11日)
  8. Googleが「Googlebook」をチラ見せ AndroidとChromeOSを“融合”した全く新しいノートPC 詳細は2026年後半に紹介 (2026年05月13日)
  9. USB Type-Cの映像出力をワイヤレスでHDMI入力できる「エレコム ワイヤレス HDMI 送受信機セット DH-CW4K110EBK」がセールで1万2580円に (2026年05月08日)
  10. 過去最高の受注急増と苦渋の全モデル受注停止――マウスコンピューター 軣社長が挑む“脱・メーカーのエゴ”と激動の2026年 (2026年05月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年