最後のMy Book VerociRaptor Duoは、1万rpmの高速HDD“VerociRaptor”シリーズを2基実装し、接続インタフェースはThunderboltとするプロフェッショナル/ハイクラス層向けのモデルだ。容量1TバイトのVerociRaptorをRAID 0構成とすることで、高速SSD並みの速度と2Tバイトの大容量を両立する。かなりスペシャルな仕様だ。
本体サイズは99(幅)×157(奥行き)×165(高さ)ミリ、重量は約1.9キロ。ヒートシンク付きの3.5インチマウントに装着した2.5インチのVerociRaptorドライブを縦に2基収納し、12ボルト/3アンペア出力のACアダプタで動作する。VerociRaptorは高回転仕様のためかなり熱を発するHDDだが、下から上への熱の対流を利用して放熱する構成によりファンレス仕様であるのがちょっと驚きだ。動作中の上面は確かに暖かさを感じるが、余計な動作音が少なくて済むのは印象がよい。
搭載インタフェースはThunderbolt×2。Thunderboltはデイジーチェーン(数珠つなぎスタイルでの接続)を可能とするため、将来のThnuderbolt機器の拡張も可能だ。
初期フォーマットはHFS+Jで、RAIDモードはRAID 0(ストライピング)となる。RAIDモードはRAID 1(ミラーリング)や2つのドライブを認識させるモードにも設定可能。フォーマットをexFATにすることで、例えばWindows用、あるいはMac上でのWindows起動ドライブなどとしても活用できる。
MacBook Airとの見た目の組み合わせは、本機の存在感・サイズ感がかなりあるので……それなりだが、前面を本の表紙のような丸みを帯びた意匠とするため、受ける印象はほどほどに柔和だ。外装は側面・上部含めて樹脂素材を用いるので若干のチープさは感じるが、そこは実用・性能重視の層であれば気にしないでよい部分だろう。
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