キーボードが着脱できるWindows RTタブレット――「VivoTab RT TF600」はどう使う?Surface RTが待ちきれない人へ(1/4 ページ)

» 2012年12月03日 19時30分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

キーボード着脱式のWindows RTタブレットがASUSから登場

 ASUSTeK Computer(ASUS)からWindows RTを搭載したタブレットデバイス「VivoTab RT TF600T」(型番:TF600-GY32)が登場した。

 10.1型ワイド液晶ディスプレイを装備して8.3ミリ厚、約525グラムの薄型軽量ボディに加えて、外付けの「モバイルキーボードドック」(型番:KBDOCK-TF600)とドッキングすれば、クラムシェル型ノートPCのスタイルで扱える点も大きな特徴だ。

 標準価格は本体が5万9800円、モバイルキーボードドックが1万4800円となっている。本体とモバイルキーボードドックのセットモデル(6万2800円)も2012年12月中旬以降に発売される予定だ。

ASUSTeK ComputerのWindows RTタブレット「VivoTab RT TF600」。単体では8.3ミリ厚、約525グラムと薄型軽量の10.1型Windows RTタブレットとして利用できる(写真=左/中央)。オプションのモバイルキーボードドックを装着すれば、クラムシェル型ノートPCのスタイルで使えるのが特徴だ(写真=右)

アプリ環境はほぼWindows RTの標準状態

OSにはWindows 8のARMプラットフォーム版「Windows RT」をプリインストールしている

 最大の注目点は、プリインストールOSにWindows 8のARMプロセッサ版であるWindows RTを採用していることだ。画面やメニューの構成などユーザーインタフェースはWindows 8と同じであり、Windows 8世代から導入された全画面表示の「Windowsストアアプリ」はWindows RTからも利用できる。

 また、メール、カレンダー、メッセージング、フォト、SkyDrive、Internet Explorer 10、Windows Defender、Windowsファイアウォール、Windows Update、BitLockerといったOS標準機能に加えて、Microsoft Office 2013 RT Preview版(正式版が完成次第アップデート可能)がプリインストールされており、Microsoft Officeで作成した文書を閲覧したり、編集したりすることが可能だ。

 ただし、従来のx86/x64用に開発されたアプリ(Microsoftは「デスクトップアプリケーション」と呼んでいる)やデバイスドライバとの互換性はなく、利用することができない。Windows RTにはWindows 8同様のデスクトップ画面も用意されており、エクスプローラやデバイスマネージャにアクセスすることが可能だが、デスクトップ上で動作するアプリは、プリインストールされているMicrosoft Office 21013 RT Preview版のみだ。

 デスクトップアプリのインストールをユーザーが行なうことはできず、アプリの正式な入手経路はWindowsストア(いわゆる全画面アプリのみ対応)に限られる。

 現状でWindowsストアアプリの数は非常に少なく、既にWindows/Android/iOSすべてのバージョンがあるようなメジャーなタイトルであっても、Windows RTでは使えないアプリも少なくない。Microsoft Officeの最新バージョンが利用できる点でAndroidタブレットやiPadに比べてビジネスに活用しやすい一方、この点はネックになる。

 つまり、Windows 8と比較した場合、標準でOffice 2013 RT Previewを備えていること、デスクトップアプリが使えないことが大きな違いだ。

標準搭載のアプリ一覧。ノートPCでおなじみのASUSオリジナルのユーティリティ類は数が絞られている

Windows RTにはMicrosoft Office 2013 Previewが標準で付属しており、Word(画面=左)、Excel(画面=中央)、Power Point(画面=右)といったおなじみのツールがフルに利用できる

10.1型タブレット最軽量クラスの薄型ボディ

ボディサイズは262.5(幅)×170.9(奥行き)×8.3(高さ)ミリ、重量は約525グラム。同じ画面サイズのAndroidタブレットに匹敵する薄さと軽さだ

 Windows RTを採用するメリットの1つは、基本システムを消費電力の低いARMプラットフォームにすることで放熱設計が容易になり、WindowsストアアプリやOfficeのフル機能が利用できるマシンながら、iPadやAndroidタブレットに匹敵するようなボディの薄型化と軽量化が容易になることだ。

 VivoTab RT TF600Tも、ボディはAndroidタブレットのASUS Padシリーズと同じく薄型軽量に仕上がっている。ASUS Padの最上位モデル「ASUS Pad TF700T」は1920×1200ドット表示と高解像度の10.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載するため、単純には比較できないが、サイズだけで見れば、VivoTab RT TF600Tのほうがより薄くて軽い。

 ボディのサイズは262.5(幅)×170.9(奥行き)×8.3(高さ)ミリで、これは同じく10.1型ワイド液晶を搭載するASUS Pad TF700Tよりもわずかだが小さい(奥行きで9.9ミリ減、厚さで0.2ミリ減)。タブレット単体の重量は約525グラムと、ASUS Pad TF700Tより約73グラム軽く、10型クラスの液晶を搭載したタブレットとしてはかなり軽量といえる。なお、実測の重量では538グラムだった。

 10.1型ワイド液晶ディスプレイは広視野角、高輝度のSuperIPS+パネル(光沢仕上げ)を採用しており、表示解像度は1366×768ドットと、Windowsストアアプリのスナップ機能が使える要件を満たしている。画素密度は約155ppiと平凡だが、非常に明るい。色味は少し赤が強めに感じるが、発色はなかなかのものだ。マルチタッチに対応した静電容量式タッチパネルの反応に不満はない。

1366×768ドット表示の10.1型ワイド液晶ディスプレイは広視野角なIPS方式を採用し、輝度が高く、視認性がよい(写真=左)。裏面はヘアライン加工を施したアルミニウムのパーツと、横方向に細かなラインを刻んだ樹脂のパーツで構成されており、質感はなかなかのものだ(写真=右)。Windows RTのロゴと、各種仕様に適合していることを示す情報は、裏面にシールで貼られているだけだ

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